KSK、モバイルに適したデータサイズにするコンテンツ変換ツールを公開

» 2007年09月10日 20時50分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 KSKは、このほど開催された「MCPCモバイルソリューションフェア」でドキュメントデータのサイズを軽量化するコンテンツ変換ツール「Read-It」を公開した。スマートフォンや携帯電話などのモバイル環境でドキュメントデータを軽快に利用できるという。

Microsoft Office 2007のスタートガイドを閲覧するデモ。従来のファイルでは動作が鈍く感じられるが、Read-Itで圧縮化されたファイルではページのスクロールや拡大・縮小表示の操作が1秒程度で行える

 Read-Itは、セラーテムテクノロジーが開発したデータ圧縮技術「DjVu」を利用して、OCRで読み取ったフィルムや紙文書の画像データやWord、Excel、PDFなどのドキュメントデータのサイズを軽量化する。セラーテムテクノロジーの資料によれば、元のデータと比較してPDFファイルの場合で約60分の1に、JPEGデータの場合で約50分の1に軽量化できるとしている。

 Read-Itで作成したファイルは、PDFファイルと同様にドキュメントデータへのセキュリティルール(保存や印刷の可否、閲覧権限や期限)の設定、またリンクの設定やデータ内の検索も行える。ドキュメントはPCだけでなく、Windows Mobile OSを搭載するスマートフォンや携帯電話でも専用のビューワで閲覧できる。

 特にモバイルデバイスは、CPUの性能やメモリサイズの制限から数Mバイトもあるようなドキュメントデータを開いたり、閲覧する場合に時間がかかってしまうことが度々ある。同社ITソリューション事業部フレックス・ファームビジネスユニットの土方修営業チームリーダーは、「従来のドキュメントビューワではファイルサイズの大きなデータをモバイル環境で扱いづらく、Read-Itでドキュメントデータが利用しやすい環境を広げたい」と話す。

 同社では、著作権保護機能の実装やドキュメントデータと電話機能の連携といった開発をさらに進めるとしている。

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