2007年08月30日〜2007年09月05日
今週のアクセスランキングは、ドコモが8月30日に発表した富士通製Windows Mobileスマートフォン「F1100」がトップを獲得。写真で解説する記事も7位に入った。またHTC製のスマートフォン「HT1100」の記事も4位と6位に入っている。これらの端末は、ドコモが「携帯電話ユーザーに使いやすいユーザーインタフェースを目指した」と話すとおり、Windows Mobile端末にしては珍しく、待受画面がTodayではない。独自の画面を用意して、携帯電話ユーザーにも親しみやすいよう配慮している。中でもHTCのHT1100は、ビジネスユーザーだけでなく、コンシューマユーザーもターゲットにしている端末で、タッチパネルで操作できる独自のユーザーインタフェースを備えているのが大きな特徴だ。
そのHTCは9月6日、同社の創立10周年と新社屋の完成を記念する式典を開催した(9月7日の記事参照)。同式典には世界各地から携帯電話事業者のキーパーソンが駆けつけ祝福したが、実はその場でお披露目となったHTCの新社屋ビルの周囲は、前日の夜まで芝生も敷かれていない状態で、誰もが式典開始までには完成しないと思ったという。
関係者の証言によると、式典が開催される1週間前、8月31日の時点では、まだ旧社屋と新社屋の間は樹木や芝生などが一切植えられていない状態でまさに「カオスだった」。車寄せと新本社をつなぐ木製のデッキなどもなく、土が露出していたそうだ。その後、週明けの9月3日、4日は台北は雨でほとんど工事は進まず、5日の水曜日にようやく再開され、歩道などが整備された。しかし、午後9時を回ったところで、作業は完了していないにもかかわらず、工事を担当していた作業員たちは帰宅してしまった。
式典は翌6日の午前9時から開催される。しかし、工事は終わっていない。これでは絶対間に合わない。誰もがそう思ったが、9月6日の朝、HTC新本社ビルの前には、前日までの様子を知る人間には信じがたい光景が広がっていた。整然と敷き詰められた芝生、来賓を出迎えるHTCロゴ、そして美しく磨き上げられた新本社ビル──。一体どんな“ミラクル”が起こったのか。
式典終了後、一部の人間にだけ明かされた真実。それは、作業員が撤収したあと、HTC社員が夜を徹して作業をしていたという目撃証言だった。
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