ウィルコムの販売ランキングは今回も動きはない。前回と同じく、京セラ製の「WX320K」、ケーイーエス製の「9(nine)」、ネットインデックス製の「nico.」、東芝製「WX320T」、シャープ製の「Advanced/W-ZERO3[es]」が順当にランクインした。
今週のウィルコムは、25日にやや深刻な「通信障害」(26日未明に回復)、27日にPBX経由の内線とPHS間の音声通話を定額にするオフィス向けプラン「W-VPN」の開始発表、そして28日に次世代PHS事業に向けた2.5GHz帯の免許申請を行うなど、目立つトピックが多かった。
総務省は、この2.5GHz帯の次世代高速無線免許を最大2社に割り当て、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクモバイルなど既存3Gキャリアの単独参入を認めない方針を示した。そのため携帯キャリアはドコモ+アッカネットワークス、KDDI+京セラ、Intel、JR東ら6社連合、ソフトバンク+イー・アクセスとNECビッグローブらISP 6社の8社連合で組み、WiMAX免許取得を目指す。その争奪戦は熾烈だ。
一方ウィルコムは、周波数帯は同じながら“連合”が事業化を目指すWiMAXとは別の「次世代PHS」と呼ぶ、OFDMやMIMOといった最新技術を用いて最大20Mbps以上の高速通信を実現するという通信システムで事業化する考え。総務省が2007年5月に示した「認定から3年以内のサービス開始」「5年以内に人口カバー率50%」「無線設備の開放」といった条件も満たせるとしていた。そのため、2席あるうちの1席は“ウィルコムが当確か”という報道がある。
最近ウィルコムは元気がない──が、免許認定(および後の事業開始)で一気に挽回することを期待してもよいだろうか。一方、もし落選したら……と、なんだか崖っぷちな状況も不謹慎ながら想像してしまった。
ウィルコムの直販サイト「ウィルコムストア」で公開されている売れ筋ランキング(2007年9月28日現在)は以下の通り。
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