写真で解説する「W56T」

» 2007年10月16日 17時57分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

 次世代チップでより進化、有機ELでより鮮明に──。東芝製の「W56T」は、新プラットフォーム「KCP+」およびRev.A対応端末として、au2007年秋冬モデルのハイエンド機種として登場する。

 auの東芝製端末は最近、基本の折りたたみ型のほかに回転2軸型やスライド型などのさまざまスタイルを提案するが、今回も一転、ディスプレイが360度裏返る「リバーシブルスタイル」を採用した。

 W56Tのリバーシブルスタイルは、ディスプレイをくるりと裏返すことでワンセグやauビデオクリップなどの映像をフルスクリーンで楽しめるという仕組み。このスタイルは過去にボーダフォン(当時)向けのアナログTV搭載「V604T」(2006年3月発売)などに使われた仕様。ヒンジの構造はV603Tとほぼ同じのようだが、受ける印象は全く違う。見比べると特にディスプレイ部が薄くなったことが実感できる。

photophoto 東芝製のハイエンド端末「W56T」。チャイナホワイト、ハイウェイオレンジ、ユニバースブラックの3色を用意する
photophoto ハイウェイオレンジは、閉じるとシルバー基調、開くと鮮やかなオレンジ色のダイヤルキーが表れるツートーンデザインになっている。ディスプレイを開くと、いったん通常の折りたたみスタイルと同じ角度で止まる。ヒンジの右側にあるボタンを押すとヒンジのロックが外れて、ディスプレイがぐるりと“エビ反り”して「リバーシブルスタイル」になる
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photophoto ボーダフォン(当時)向けのアナログTV搭載機「V603T」(2005年2月発売)と比較。V603Tの厚さ約25ミリに対してW56Tは17.8ミリ(暫定値)。ヒンジの基本構造ほぼ一緒だが、“ぺたん”と開くと、ディスプレイ部の厚さの差がよく分かる
photophoto 側面収納式のワンセグ用ロッドアンテナは右側面に搭載。側面に施した“Σ形状”の造形で、横向きで置いた時に緩やかな傾斜が付く。この形状は横向き設置時のワンセグの観やすさのほか、端末の開けやすさにも寄与する
photophoto 本体右側面はややキーが多い。左からカメラ/シャッターキー、撮影補助用ライト/決定キー、上/下 兼 ワンセグ起動キー、マナーモード/クリアキー、[マルチ]キー、スライドカバー付きの角形イヤフォン端子、リバーシブル用キー。裏面側の溝に可倒/伸縮式のロッドアンテナがある。左側面は充電兼通信用接点とmicroSDスロット、通信端子が備わる(左)。ダイヤルキーはカード型電卓のようなシートキーが採用された。バックライトはダイヤルキー部全面が裏から透過するタイプとのこと(右)
photophoto 本体正面と底面。上面はリバーシブルスタイルのためのヒンジ機構が大部分を閉める

 なお発表会場に用意されたW56Tは、開発中のため動作しないモックアップのみだった。本機は新プラットフォームの「KCP+」採用機となるが、今回の発表日には(デモ機として公開できるか否か、という意味で)間に合わなかったようだ。発売は12月以降を予定するとのこと。

photophoto 側面の[マルチ]キーで、上半分でワンセグ視聴/下半分でWeb閲覧、あるいは上半分でEZナビウォーク/下半分でメール作成といった、“ながら”操作が可能になる
photophoto 卓上ホルダ「56TSPUA」はUSB端子付き。音楽転送時はクレードルとして利用できる。リバーシブルスタイルにすると内部に入らないので……ワンセグ視聴はその外側にある“少し出っ張った”台に乗せて行う(ちょっと苦肉の策っぽい)
photophoto 展示機にはバッテリーは3.7V/800mAhの「53TSUAA」という、夏モデル「W53T」用と同じものが入っていた。連続通話時間やワンセグ視聴時間は調査中とし、スペックは公開されなかった
機種名 W56T
サイズ(幅×高さ×厚さ) 約50×106×17.8ミリ(暫定)
重さ 約145グラム(暫定)
通信規格 EV-DO Rev.A
連続通話時間 (検討中)
連続待受時間 (検討中)
アウトカメラ 有効約324万画素AF
外部メモリ microSD(別売り/最大2Gバイト)
メインディスプレイ 約2.8インチ(240×400ピクセル)有機EL、26万色
サブディスプレイ 7×7ドットLED
Eメール保存 受信メール:2500Kバイト(最大1000件)、送信メール:1000Kバイト(最大400件)
Cメール保存 受信メール:最大100件、送信メール:最大50件
文字表示サイズ 大:7文字×10行、中:10文字×13行、中小:12文字×16行、小:15文字×20行、極小:20文字×28行
照度センサー
データフォルダ容量 約800Mバイト(最大5000件)(暫定)
EZアプリフォルダ容量 約50Mバイト
音源 128和音(ステレオ対応)
着信音 パターン14種類、メロディ6曲、サウンド7種類
アドレス帳 最大1000件(1件あたり最大3番号/3アドレス)
発着信履歴 発信:50件、着信50件
簡易留守メモ/通話音声メモ あわせて最大30秒×3件
主な対応サービス・機能 EZ着うたフル、ビデオクリップ、EZテレビ(ワンセグ)、デジタルラジオ、EZ・FM、EZ FeliCa、Bluetooth、PCサイトビューアー、オープンアプリプレイヤー、赤外線通信(IrSimple) ほか
ボディカラー ハイウェイオレンジ、チャイナホワイト、ユニバースブラック

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