作品名 | ローグアサシン(WAR) |
監督 | フィリップ・G・アトウェル |
制作年・製作国 | 2007年アメリカ作品 |
今回ご紹介する作品は、アジア系マフィアの対立とFBI捜査官の攻防を描いた『ローグアサシン』。日本のヤクザのボスには石橋凌、チャイニーズマフィアのボスにはジョン・ローンが扮し、ほかにもデヴォン青木やケイン・コスギといった意外な顔ぶれが揃っています。
クロフォード(ジェイソン・ステイサム)は、サンフランシスコのアジア系の組織犯罪を取り締まるFBI捜査官。3年前に相棒のトムが伝説の殺し屋・ローグに殺されて以来、ローグの逮捕に執念を燃やしていました。
そんなローグが再び、サンフランシスコにやって来たとの情報が、クロフォードの耳に入ってきます。中国系マフィアと日本のヤクザの抗争のヒットマンとして雇われたらしく、FBIに緊張が走ります。ローグの存在は知られているものの、誰もその素顔を見たことがなく、半年ごとに整形手術をして顔を変えているという噂もあるのです。
中国側のボス・チャン(ジョン・ローン)と日本側のボス・シロー(石橋凌)は、ローグの出現を機会に徹底的に戦い出します。マフィアの抗争の中で、必死にローグらしき男を探すクロフォード。ヤクザが襲われた日本料理店で、クロフォードは必死に聞き込みをします。日本語が喋れない警察官を差し置いて、その場に倒れていた男に呼びかけるクロフォード。
「ケイサツダ、ナニガアッタンダ?」
刀で切られた男は怯え切っており、答えることができません。
「オイシャサンゴッコダ!」
ジャパニーズジョークを散りばめながら、クロフォードは話を続けます。ローグが一人で現われ、ヤクザたちと激しい銃撃戦を繰り広げていったらしいのですが、防犯カメラは切られていて、その顔はいまだわからず。
ますます悪化していく抗争の中で、クロフォードの携帯電話に思いがけない男から着信がありました。
「クロフォード捜査官か」
「誰だ?」
「メッセンジャーだ」
おそらくこの男こそ、ローグ。
「一時間以内に倉庫に行け」
罠かもしれないと警戒しながら、部下たちを引き連れて、倉庫に着いたクロフォード。そこには、宿敵ローグ(ジェット・リー)の姿がありました。クロフォードは、思わず携帯電話のカメラで顔写真を撮影します。
クロフォードを呼び出したローグの狙いとは? そして、クロフォードは復讐を遂げることができるのか? 決戦の舞台となるのは“白湯茶房”(SAYU TEA HOUSE)。そこかしこに漂うハリウッド流の日本文化のアレンジが、ストーリーにスパイスを加えています。
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