作品名 | クローズZERO |
監督 | 三池崇史 |
制作年・製作国 | 2008年日本作品 |
今回ご紹介する作品は、人気コミック『クローズ』をオリジナルストーリーで映画化した『クローズZERO』。不良生徒ばかりが集まった鈴蘭高校に転校してきたゲンジ(小栗旬)は、ひょんなことからチンピラのケン(やべきょうすけ)と意気投合し、ワルの頂点を目指していきます。以下、内容に触れますので、これから見る予定の方は注意して下さい。
品行最悪の男子校・鈴蘭は、不良学生が己の強さをケンカで誇示し合う武闘社会。鈴蘭制覇を目指して、これまで数多くの生徒が争いを続けてきましたが、いまだに統一されたことはありませんでした。
現在、最も力を持っているのは3年生の芹沢(山田孝之)が率いる“芹沢軍団”。芹沢は親友トキオ(桐谷健太)と共に、鈴蘭のてっぺんを目指して、戦い続けていました。
そこへ転校してきたのが、ゲンジ(小栗旬)。鈴蘭の噂を聞きつけ、自分こそが鈴蘭を制覇すると意気込んでやって来たのです。転校初日から大暴れするゲンジを、芹沢と間違えたのが、チンピラのケン(やべきょうすけ)。弟分を芹沢に痛めつけられたと思い、ケンは報復するつもりだったのですが、なぜかゲンジを気に入ってしまいます。それというのも、ケンは鈴蘭高校のOBで、学生時代は鈴蘭制覇を夢見たクチ。自分ができなかった野望を、ゲンジに託したくなったのです。
固い絆で結ばれた“芹沢軍団”を倒すには、仲間が必要でしたが、ゲンジはこれまで一匹狼で生きてきた男。ケンのアドバイスを頼りに、少しずつ仲間を増やしていくことに。多少の失敗はあったものの、ゲンジの男気に惹かれるように、鈴蘭に新しい軍団“GPS”(ゲンジ・パーフェクト・制覇)が旗揚げされ、やがて勢力を拡大していったのでした。
そんな時、ゲンジが校内で待ち伏せに合い、大ケガをしてしまいます。鈴蘭制覇の難しさを知ってゲンジは、あらためてケンに話を聞いてもらうために、尋ねていきました。ゲンジとケンが港近くで話し込んでいると、ルカ(黒木メイサ)がいかつい男たちに囲まれて、危険な状態に。ゲンジはやめろと割って入っていきますが、ケンはケガをしているゲンジをかばい、ルカと逃げろと支持します。複数の男を相手にひとり戦うケン……。
数時間後、ゲンジは携帯電話でケンに連絡します。
「大丈夫か?」
口先だけでケンカの弱いケンは、
「大丈夫だよ」
と強がります。
「オレは無敵のケンさんだよ」
ゲンジは、ケンの優しさに胸を打たれます。
「そう簡単に死なねぇ」
仲間のために自分を犠牲する、ケンの男らしさを学んだゲンジ。GPSの仲間にも、ケンと同じように熱いものを感じるようになっていきました。そんなゲンジについてくる男たちが次第に増え、GPSは芹沢軍団に匹敵するほどの存在に。激化する抗争の中、鈴蘭の頂点に立つのは?
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