「au買い方セレクト」開始、au携帯は最高4万円台に──ただし、条件次第で“0円”端末も継続

» 2007年11月12日 20時48分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
photo 2007年秋冬モデル第1弾として登場した骨伝導スピーカー搭載の「簡単ケータイ A1407PT」

 KDDIの新たな携帯販売制度「au買い方セレクト」が11月12日に始まった。

 au買い方セレクトは、初期費用を抑えて携帯を購入し、充実したサポートを受けたいユーザー向け(ただし基本2年縛り)の“フルサポートコース”と月々の利用料金を抑えたいユーザー向け(ただしKDDIが購入価格の一部、2万1000円を補助する「購入サポート金額」はなし)の“シンプルコース”のどちらかを選んでau携帯を購入・契約する制度。10月16日に発表した2007年秋冬商戦向けモデルの1つで、12日に発売された「簡単ケータイ A1407PT」に加えて、2007年夏モデルなど、すでに発売済みの端末や、今後販売するすべてのau携帯に適用される。

 12日に発売した新機種 簡単ケータイ A1407PTの価格は新規・機種変更ともに、シンプルコース選択で4万円前後、フルサポートコース選択で2万円前後(シンプルコース金額から、“購入サポート金額”分の2万1000円分が割引)となる。機種変更時は、従来までの契約期間により異なっていた価格差がなくなり、一律料金になる。

 そのほかの既存端末の価格は以下の通り。


au買い方セレクト開始後の端末参考価格シンプルコースフルサポートコース
新規機種変更新規機種変更
●2007年秋冬モデル
簡単ケータイ A1407PT(2007年11月12日発売)4万2000円2万1000円
●2007年夏モデル
W54T3万7590円〜4万4050円1万6590円〜2万2050円
EXILIMケータイ W53CA3万6540円〜4万3050円1万5540円〜2万2050円
W52CA3万6540円〜3万9900円1万5540円〜1万8900円
W52SH3万7590円〜3万9900円1万6590円〜1万8900円
ウォークマンケータイ W52S2万9400円〜3万1290円2万9400円〜3万4650円8400円〜1万290円1万290円〜1万3650円
W53T2万9400円〜3万1290円1万290円
W53S2万9400円〜3万1290円3万1290円〜3万4650円8400円〜1万290円1万3650円〜1万5540円
W52SA2万9400円〜3万1290円1万290円
W52P2万9190円〜2万9400円2万9190円〜3万4650円8190円〜8400円8190円〜1万3400円
W44K II2万190円8190円
簡単ケータイ A5528K2万4150円〜2万9190円3150円〜8190円8190円〜1万290円
A5527SA3万1290円〜3万4440円1万290円〜1万3440円
A5526K2万4150円〜3万240円3150円〜9240円8190円〜9240円
●2007年夏モデル以前
MEDIA SKIN2万9400円〜3万4650円8400円〜1万290円1万290円〜1万3650円
W51H3万240円9240円
W51S2万9190円8190円
W43K2万6040円〜2万9400円5040円〜8400円
DRAPE2万1000〜2万8140円2万7090〜2万8140円0円〜7140円6090円〜7140円
W42K2万7090円6090円
ジュニアケータイ A5525SA2万9190円8190円
Sweets cute2万4150円〜2万9190円3150円〜8190円7140円〜8190円
A5514SA2万9190円8190円
ジュニアケータイ A5520SA II2万4150円〜2万7090円3150円〜6090円1890円〜6090円
A1406PT2万4150円〜2万4675円3150円〜3675円
簡単ケータイS A101K2万1000円〜2万1420円0円〜420円
(※調査範囲は首都圏の大手量販店数店 2007年11月12日現在)

 2007年秋冬モデルの発表にともない、11日まで現行機種も含めてすべて「0円/1円」とする販売店も多かったが、このau買い方セレクトの開始で、端末調達価格が高い新機種やハイエンドモデルとそれ以外の端末の価格差がややはっきりと表れるようになった。

 ただし売り場にはそれほど混乱した様子はない。「従来の方法で、安価に“年数縛り”なく契約したいと考えるお客様などは、とくに“au買い方セレクト”の特徴をよく分かっていらっしゃるようで、11日までに契約を済まされていたようです。価格表だけを見てしまうと前より高いと感じてしまうかもしれませんが、より貯まるようになったauポイントやサポートを、あるいは貯まったポイントでフルサポートコース解除料を相殺できることなどを説明することで、トータルで考えると以前と大きくは変わらないと納得していただける方も多いですね」(販売店店員)とのことだ。

 なお、販売店によっては今までと変わらない「0円」「1円」販売も行われている。

 これは「価格表」として店頭に貼り出すものではなく、販売店の定めるオプションサービスに同時加入すると、機種によって11日までとほぼ同価格で購入できるという“裏メニュー”のような形態で実施していた。例えば、新規または番号ポータビリティ利用者/フルサポートコース選択/販売店が定めるオプションサービスへの加入(安心ケータイサポート、プレミアメンバーズ加入、指定割、ダブル定額ライト、EZ待ちうたなど)といった条件を満たすとフルサポートコースの端末価格がさらに割り引かれ、機種によっては「0円」ないし「1円」になる。

 au買い方セレクトの開始で、販売店に支払う販売奨励金(インセンティブ)額は調整された(インセンティブに総じて含まれていた端末価格分が分離され、ユーザーの支払額から直接割り引く方法に変わった)が「各オプションサービス加入におけるインセンティブは従来とそれほど変わらない」(販売店店員)といい、そのため「あまり変わらない」値段にできるのだそうだ。

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