3Gに対応した“1000ユーロ”プレミアムケータイ──「Nokia 8800 Arte」「Nokia 8800 Sapphire Arte」

» 2007年11月15日 22時08分 公開
[園部修,ITmedia]
Photo 左がNokia 8800 Arte、右がNokia 8800 Sapphire Arte

 フィンランドのNokiaは11月13日(現地時間)、高級時計のような金属ボディをまとったプレミアムケータイ「Nokia 8800」の最新モデル、「Nokia 8800 Arte」と「Nokia 8800 Sapphire Arte」の2機種を発表した。

 価格はArteが1000ユーロ(約16万円)、Sapphire Arteが1150ユーロ(約18万5000円)。宝石などを随所にあしらった数百万円もする超高級ケータイ「Vertu」シリーズほどではないものの、その高級感が“本物”であることが分かる。発売はArteが2007年第4四半期、Sapphire Arteが2008年第1四半期の予定。

 Nokia 8800といえば、ずしりと重く、ほとんど継ぎ目のないステンレススチール製のボディにサファイアガラスを採用するなど、徹底的に素材と形状にこだわった別格のNokia端末として知られる。「Nokia 8800 Sirocco Edition」や18金メッキの「Nokia 8800 Sirocco Gold」といった後継モデルも登場するほどの人気端末で、海外では非常に評価の高い端末だ。ただ、通信方式がGSMだったため、日本国内では使えなかった。また海外でも通信速度の遅さなどに不満の声が上がっていた。

 最新バージョンとなるArteとSapphire Arteは、デザインから内部機構まで一新されたモデルで、同じNokia 8800を名乗っているものの、大きな変貌を遂げている。

 最大の進化はW-CDMAに対応した点だ。ディスプレイはQVGA(240×320ピクセル)表示が可能な2インチの有機ELで、1600万色表示をサポート。3.2メガピクセルのAF付きカメラや1Gバイトの内蔵メモリを搭載し、miniUSBコネクタを備える。

 発話キーと終話キー、ソフトキーはタッチセンサーになっているようで、キーに軽く触れると待受画面に時計を表示する機能がある。また着信時にディスプレイを下向きにすると着信音を止める機能も備える。

 外観は、スライドするとダイヤルキーが現れるデザインを踏襲しつつ、十字キーや発話キー、終話キーは閉じた状態でも表に出る形状になった。スライド機構はボールベアリングとスプリングを組み合わせた独自のもの。外装には指紋が付きにくいコーティングを施した金属とガラスを用いている。さらにSapphire Arteは、決定キーにサファイアを埋め込み、表面と背面の一部に革を採用して高級感を高めている。

PhotoPhoto
PhotoPhoto 左がArte、右がSapphire Arte。Arteは金属の質感が前面に押し出されているのに対し、Sapphire Arteは一部に革をあしらって異なる質感に仕上げている
PhotoPhotoPhotoPhoto 従来は端末の上半分がスライドするようなイメージだったが、ArteとSapphire Arteはディスプレイがせり上がってダイヤルキーが現れる。カメラは背面にあり、スライドさせてもカバー内に隠れることはない

 専用コンテンツとして、フリッツ・フィツケ(Fritz Fitzke)が映像を手がけたクルーダー&ドーフメイスター(Kruder & Dorfmeister)の動画と楽曲もプリインストールされている。

 なお製品には、ノイズキャンセル機能とタッチセンサーによるボリューム調節機能を備えた専用のBluetoothヘッドセットと、革製の専用ポーチを同梱する。

PhotoPhoto パッケージには専用のBluetoothヘッドセットと革製ポーチが同梱される
PhotoPhoto デザインを合わせた充電台も用意する

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