NEC、ドコモのスーパー3G基地局ベンダーに選定

» 2007年12月10日 14時25分 公開
[ITmedia]

 NECは12月10日、NTTドコモが商用サービスを予定するスーパー3Gの無線基地局開発における開発・製造ベンダーに選定されたと発表した。

 Super3Gは、遅延の改善や周波数の利用効率向上などを目的とするとともに、下り100Mbps以上・上り50Mbps以上の通信速度を実現する、W-CDMA(3G)の拡張技術HSDPA/HSUPAをさらに発展させた高速規格。W-CDMAの標準化団体3GPPでLong Term Evolution(LTE:Super3Gの3GPP規格名称)として標準化が進められ、主要仕様はおおむね策定済みとする。

 そのほか同日、IEEE802.16eに準拠するモバイルWiMAX製品群「PasoWings」(パソウィングス)を製品化し、グローバルな販売活動も開始した。

 PasoWingsは、PC向けPCカード型加入者端末から、基地局やアンテナといった無線アクセス製品、ユーザー認証サーバや位置情報管理サーバなどのアプリケーションサーバで構成。このほか、基地局間や基地局とコアネットワークを接続するバックホールシステム、モバイルWiMAXネットワークでIP電話を実現するためのSIPサーバなど、同社が持つネットワークソリューションとPasoWingsを組み合わせ、通信事業者のネットワーク構築に必要な要素を一括でまかなえるメリットを提案する。

 対象顧客は、無線アクセス市場や現行ブロードバンドサービスの補間・強化を考える固定通信事業者、ブロードバンド新興成長国での短期間展開を考える通信事業者など。今後3年間で1万5000システムの販売を見込む。

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