P903iに初めて採用され、P904iにも搭載した「あんしんキー」は、P905iで残念ながら省かれた。P904iのあんしんキー用アンテナや部品があった場所にワンセグのロッドアンテナが配置され、内蔵させるのは困難だったという。
セキュリティ機能は顔認証のほか、メールフォルダの個別ロックや「メールブラインド」機能などを設ける。メールブラインドは、文字の色にやや視認性の低いものを用いることで斜めから見ると文字が見えにくくなる、液晶ディスプレイの可能視野角を利用した機能。メール利用時に、周りからの“のぞき見”をある程度防げるメリットがある。
メールは、「振分け」機能が備わる。「自動振分け設定」にあらかじめ振り分け対象にする件名文字列を設定しておくと、そのフォルダへ振り分けてくれる。PCのメールソフトほど強力に振り分けるのは難しいが、例えばメーリングリストや定期的な通知メールなど、文字列にある程度の表記法則がある場合はある程度自動的に行える。
本体メモリは約101.6Mバイト(104060Kバイト)あるいは3500件保存できる。P905iはデコメ絵文字を1000件もプリインストールするため、総件数の3割ほど最初から消費している。ただ、個人用に消費する静止画や動画、音楽データなどは1件あたりの容量が大きいので、件数の上限はほとんどにならないと思われる。
なお、それらデータを存分に活用するならば大容量の外部メモリを用意すれば容易に解決する。P905iは従来の2GバイトまでのmicroSDはもちろん、より大容量のmicroSDHCに正式対応する。
ちなみに、カタログなどで「“4Gバイト”のmicroSDHC対応〜」などとしてあるのは、実際に検証実験した容量のものという意味であり「それ以上のものは確実に検証しておらず、32Gバイトなど大容量のものは製品そのものもないため、未確認である」ために告知していないだけ。
パナソニック モバイルによると、実製品で検証しないと確実と言えない前置きはあるものの「P905iはSDHC規格に準拠しているので、規格で定められる最大容量の32Gバイトのものまで使えると思われる」とし、ドコモも「メーカーなどで検証がとれたと連絡があれば、サイトやカタログの内容も更新していく」としている。
なお、4GバイトのmicroSDHCを使用した場合、静止画は最大の5Mサイズで約4000枚、VGA/スーパーファイン動画は約121分、ワンセグ録画は約26時間、音楽保存はSD-Audio 999曲/着うたフル約360曲が保存できる。
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