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ニュース2008年01月24日 21時57分 更新
Googleのサービスが次々とiモードにやってくる――ドコモの夏野氏「検索やマップだけにとどまらず、Googleが持つあらゆるサービスとの連携を図る」――。ドコモでマルチメディアサービス部長を務める夏野氏は、Googleとの提携の趣旨をこう説明する。Googleアプリのiモード対応に積極的に取り組むとし、Androidケータイの開発にも意欲を見せた。
会見の場で握手を交わすドコモとGoogleの首脳陣。左からNTTドコモマルチメディアサービス部長の夏野剛氏、Googleの業務開発兼国際営業担当上級副社長のオミッド・コーデスターニ氏、NTTドコモプロダクト&サービス本部長の辻村清行氏、グーグルの村上憲郎代表取締役社長1月24日、Googleとドコモがインターネットサービス分野で業務提携すると発表した。KDDIが検索やメールなどの一部サービスで提携を発表した例はあるが、ドコモとGoogleの提携は「検索やマップだけではなく、Googleの持つあらゆるサービスとの連携を図るのが特徴」だと、ドコモでマルチメディアサービス部長を務める夏野氏はその違いを説明する。 この提携によって、iモードサービスやドコモの端末ラインアップはどう変わるのか――。サービス連携の具体的な方向性について夏野氏が、「新たな検索サービス」「Googleアプリのiモード対応」「新プラットフォームの検討」「新たなモバイルマーケティングサービスの検討」の4つの観点から説明した。
1回のワード入力で、公式・一般・PCサイトの検索結果――Google検索提携によってまず変わるのが、iモードのサイトトップページへのGoogle検索導入だ。現状、ユーザーが携帯向けサイトにアクセする導線となっているのは大きく分けて(1)iMenuのメニューリスト(2)一般サイトのサーチエンジン(3)URL入力(4)ブックマーク経由 の4つだが、Google検索を導入することで、公式サイトや一般サイト、PC向けサイトの検索結果が1つのページに表示されるようになり、ユーザーの利便性が向上するという。「iモードというポータルから直接、一般サイトへのリンクが張られることになる」(夏野氏) 例えば、iモードのトップページにあるGoogleの検索窓に調べたい文字を入力して検索すると、結果を表示するページ内には、公式サイトと一般サイト、PCサイトの検索結果が表示される。公式サイトの検索結果は、従来のiモード検索と同じものが表示され、その下にGoogleとの連携による携帯向け一般サイトとPC向けサイトの検索結果が表示される。「ユーザーは1回のワード入力で、公式サイトと一般サイト、PCサイトの検索結果のトップを網羅的に見ることができ、さらに検索を続けるかWebサイトにアクセスするかを選べる」(夏野氏)。公式サイト、一般サイト、PCサイトそれぞれの検索結果の間には、Googleの広告配信プラットフォーム「Google AdWords」によるキーワードマッチ広告を表示し、広告収入の増加を見込む。 また、検索結果をプリインストールアプリやiモードサービスと連携させる取り組みも積極的に推進する考えだ。「例えば、検索結果の上の方に地図や地域のリンクがあり、それを押すとリンクに合った地図がアプリから供給されるような使い方もある」(夏野氏)。既存サービスと検索を連動させることで、よりケータイ検索を身近なものにしたいという。 ![]() ![]()
Google検索を取り入れたiモードメニューのサイト検索。1ページ内に公式サイト、一般サイト、PCサイトの検索結果が表示され、それぞれの検索結果の間には検索連動広告が表示される。検索結果の表示は、KDDIがEZwebのトップページ導入したGoogle検索の表示結果と似ているGmail、Picasa、YouTube、Googleカレンダーがiモードに――Googleサービスのiモード対応両社は今後、ドコモ端末へのGoogle Maps iアプリの標準搭載を皮切りに、Googleのさまざまなサービスをiモードに対応させる計画だ。Googleマップアプリはすでに、「N905i」と「F905i」にプリインストール済みで、夏野氏は「次は全機種にプリインストールしたい」と話す。 Googleは、WebメールサービスのGmailや画像管理ソフトの「Picasa」、動画共有サイトの「YouTube」、スケジュール管理サービスの「Googleカレンダー」などさまざまなサービスを展開しており、夏野氏は「これらのサービスの中から携帯電話に適したものをiモードに取り入れる」と意気込む。アプリ化して価値が上がるものはプリインストールも視野に入れて開発を進め、Webでの展開が適しているならWebサービスとして連携する考えだ。「Googleから次々と新サービスが出てくる中で、いいものはどんどんiモードユーザーに使っていただこうと思っている」(夏野氏) Androidケータイを具体的に検討――プラットフォーム戦略携帯開発の軸となるプラットフォームについては、Symbian OSベースの「MOAP(S)」、Linuxベースの「MOAP(L)」に加え、Googleが推進するLinuxベースの「Android」で動作する端末の商用化を検討。ドコモはAndroidの開発に賛同する企業で構成される「Open Handset Alliance」に参画しており、今回の提携を機にGoogleのサービスに最適化した端末のリリースについて具体的な検討を開始する。 「各種サービスを幅広いユーザーによりよい形で使ってもらうことを考えると、いろいろなバリエーションの端末があっていい。Androidには積極的に取り組んでいきたい」(夏野氏)。 こうした取り組みは、Android端末上で稼働するサービスが90xi系端末や70xi系端末でも動くよう、既存シリーズのレベルを上げていくことにも役立つと夏野氏。また、(Windows Mobileなどのように)これまでiモードに非対応だったオープン系OS上でもiモードを利用可能にするよう検討中だとした。 PCの世界と携帯の世界のノウハウを生かす――モバイルマーケティング分野さらに両社は、PCのトレンドが携帯に押し寄せていることを受け、モバイルマーケティングの分野でも提携を生かした新たな取り組みを進める。 PCの世界でさまざまなサービスを立ち上げているGoogleと、iモードでモバイルインターネットを世界でいち早く軌道に乗せたドコモ、そしてドコモのメディアレップとしてモバイル広告分野のノウハウと実績を積んだディーツーコミュニケーションズの3社で、新たなモバイルマーケティングの創出を目指す考えだ。 「インターネットのモバイル化は、ドコモが一貫してやってきたこと。インターネットのシンボリックな存在であるGoogleとの連携で、さらにサービスを飛躍させたい」(夏野氏) 関連記事
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