写真で解説する“インターネットマシン”「922SH」(ソフトウェア編)(1/2 ページ)

» 2008年02月02日 14時30分 公開
[園部修,ITmedia]
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 AQUOSケータイでサイクロイド、FULLFACEでフルスライドと、次々と携帯電話の新たな形状を提案するシャープから、また1つ独特な端末が生まれた。それがNokiaのCommunicatorのような横折りたたみのボディに3.5インチのフルワイドVGAディスプレイとQWERTYキーを採用し、“インターネットマシン”のペットネームを持つ「922SH」だ。

 ケータイが単なる“携帯する電話”から、メール、ネットアクセス、ワンセグと、さまざまな機能を持ったデバイスへと進化するにつれ、求められる形状も大きく進化してきた。922SHは、電話機としての機能は必要最小限にとどめ、ワンセグなどの映像コンテンツ視聴やメール送受信、ネットアクセスなどの機能を強化した、パケット通信向きにチューンアップされた端末といえる。ソフトバンクモバイルの孫正義社長は、新製品発表会で922SHを「携帯がボイスマシンからインターネットマシンに進化するのを象徴するマシン」と紹介した。

 「ワンセグをみるのにもっとシンプルに薄くして大画面にする方法はないか、メールをテンキーより素早く打てないか――と考えて、私が企画した端末」(孫氏)

 先日紹介した特徴的な外観に引き続き、今回は922SHに搭載された各種機能を見ていこう。なお発表会場で展示されていた端末はまだ試作機で、最終製品とは異なる部分もある点はお断りしておく。

電話をかけるときは閉じた状態で

 922SHは、電話機でありながら、電話番号をダイヤルするためのテンキーを持たない端末だ。数字を入力する場合は、背面のタッチセンサーを利用するか、端末を開いてQWERTYキーの上に割り当てられた数字キーを押す必要がある。

 とはいえ電話がかけられないわけではない。背面には発話キーと終話キー、128×64ピクセルの4行表示に対応した1.18インチ白色有機ELサブディスプレイ、そして十字キーと決定キー、クリアキーとして動作するタッチセンサーを備えており、電話番号を直接入力したり、履歴から番号を探し出して電話をかけることが可能だ。もちろん着信には発話キーを押すだけで応答できる。

 サブディスプレイにメニューを表示するには、左側面(開いたときの手前側)にある[Menu]キーを押す。すると待受画面とタッチセンサーが点灯し、センサーの上下左右を十字キーとして使い「アドレス帳」「電話番号入力」「簡易留守録再生」「スピードダイヤル」「オーナー情報」「通話履歴」の各機能が呼び出せる。

 アドレス帳は、その名のとおりアドレス帳が呼び出せるもので、登録済みの電話番号を呼び出せる。電話番号入力は、タッチセンサーで反転したカーソルを上下左右に移動させ、決定キーで番号を入力するもの。急ぐときは端末を開いて数字を入力した方が速そうだ。スピードダイヤルでは、登録済みのスピードダイヤル先に発信できるほか、通話履歴を表示すると発信履歴、着信履歴、全通話履歴などの中から通話先を選んで発信することも可能だ。

 簡易留守録再生を選べば、不在着信時などに録音されたデータを再生できる。またオーナー情報で自分の電話番号を表示する機能も備える。

PhotoPhotoPhoto 端末を閉じた状態で[Menu]キーを押すと通話用のメニューがサブディスプレイに表示される
PhotoPhotoPhoto 電話番号入力を選ぶとサブディスプレイにダイヤルキーが表示される。タッチセンサーを使って反転部分を操作し、数字を1つ1つ選択することで番号が入力できる。簡易留守録再生では、録音されたメッセージを再生可能。スピードダイヤルも、登録しておけば利用できる
PhotoPhotoPhoto 発着信履歴などから番号を検索し、電話をかける機能もある。発信履歴は頻度順にリストアップされるため、よくかける連絡先が上に来るので便利だ
Photo 着信などを通知するLEDもサブディスプレイの上に用意されている

 ちなみに着信時にはサブディスプレイが点灯するほか、サブディスプレイ上部に配置された丸いLEDも点滅する。LEDの色や光り方はユーザーがカスタマイズできる。

 

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