ウィルコムは2月15日、山形県新庄市の本合海地区で進めていた高度化PHS(W-OAM)での環境整備について、2月16日より本格サービスを開始すると発表した。
山形県情報企画課、最上総合支庁、新庄市は2007年7月、同地区(八向中学校を中心とする集落地域、本合海小学校を中心とする集落地域)が地理的条件によって情報教育の前提となる通信インフラが整備されておらず、デジタルデバイドによる教育機会の平等が損なわれているとして、高度化PHSによるサービス提供をウィルコムに要望を行っていた。
これに対しウィルコムは、エリア調査などを経て同地区での高度化PHSエリア整備を決定し山形県知事に回答(2007年9月の記事参照)。2007年12月に東北総合通信局から基地局設置免許を取得し、準備を進めていた。
同地区に設置された高度化PHS基地局は、商用としては日本初の30メートル鉄塔基地局で半径約4〜5キロメートルという広範囲をカバー。一般サービス用アンテナのほか、八向中学校校舎へ指向したアンテナも備えている。また、基地局回線のIP化にも対応した。
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