“くすぐる”仕掛け満載、mylo「COM-2」レビュー(1/4 ページ)

» 2008年02月20日 08時30分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 2006年末に登場したソニーの“mylo”「COM-1」は“パーソナルコミュニケーター”をうたった小型携帯端末。802.11b/gの無線LANを標準装備し、Webブラウジングはもちろん、SkypeによるIP電話やチャットも楽しめる。ポータブルメディアプレーヤーとしての機能も備えており、音楽や動画の再生も行える。

 そんなmyloに2代目“mylo”「COM-2」が登場した(関連記事)。コンセプトと主な機能は引き継ぎ、名前もCOM-1からCOM-2に変わっただけだが、細部にはかなりの変更が行われている。

photo “mylo”「COM-2」

快適な操作感をもたらす大画面液晶と大型キーボード

 まずは本体から見てみよう。QWERTY配列のスライド式キーボードを備えるというスタイルこそは前モデルと変わらないが、全体のデザインはPSPを連想させる直線を主体としたものに変更されている。

photophoto 各種のキーボード搭載スマートフォンおよびPSPと“mylo”「COM-2」

 前モデルは“取っ手部分を縮めたバーベル”のような丸みを帯びたデザインだっただけに、見た目の変化はかなり大きい。本体をスライドさせると出現するキーボードはノートPCを使い慣れた身からすれば大型とはいえないものの、キーピッチ/ストロークもそれなりに確保されており、両手親指を使えば意図通りの入力と操作が行える。

photophotophoto 最も目を引くのはスライド式のキーボード。バネが仕込まれているようで“シャキッ”と気持ちよくスライドする

 液晶画面のサイズは前モデルの2.2インチから3.5インチへと大型化(解像度も320×240ピクセルから800×480ピクセルへと向上している)。この液晶はタッチパネル式になっており、画面に直接触れるだけで操作できるほか、表示エリアの左右には「OPTION」「DISP」「BACK」「INFO」「mylo」「HOME」の各項目があり、触れることでボタンとして機能する。また、液晶の左側には押し込むことで決定の動作も行える十字キー「オペレーションキー」も用意されている。

photophotophoto 液晶表示エリアの左右には「OPTION」「DISP」などの項目が用意されており、触れるとボタンとして機能する(左)、「オペレーションキー」(中)、基本的なキーボード入力スタイル(右)

 左側面には電源と無線LANのON/OFFスイッチ、右側面には音量ボタンとメモリースティックスロット。上部にはカメラ用のシャッターとDC入力、USB端子、ヘッドフォン端子が設けられている。なお、ヘッドフォン端子は携帯電話に利用されているのと同様の平形で、3.5ミリステレオミニのヘッドフォン/イヤフォンをそのまま差し込むことはできない(キットには平形/3.5ミリの変換を兼ねた簡易リモコンケーブルが同梱されている)。

 内蔵バッテリーによる駆動時間は、無線LANを利用したWeb閲覧が最大約6時間、Skype/Google Talk待ち受けが最大約22時間、Skype通話が最大約6時間。メディアファイルの再生では、音楽ファイルの再生が最大約20時間、動画再生が最大約7時間となっている。ボディサイズを考えれば十分なスタミナ性能といえそうだ。

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