今回のau販売ランキングは、上位、下位ともいくつかの変動が見られた。
首位は前回と変わらず、シャープ製の「W52SH」(2007年夏モデル)が獲得。W52SHは2007年7月の発売以来、長期で販売ランキングの首位を獲得した2007年夏モデルだが、1円/0円で販売する店舗が多い現状からその割安感も相まって、いまだ高い人気を維持している。
続いて2位に日立製作所製の「Woooケータイ W53H」(2007年秋冬モデル)、3位にカシオ計算機製の「EXILIMケータイ W53CA」(2007年夏モデル)、4位に京セラ製の「W53K」(2007年秋冬モデル)、5位にシャープ製の「AQUOSケータイ W61SH」(2008年春モデル)が入った。今回は2007年夏モデル、秋冬モデル、2008年春モデルと、古い順に2機種ずつきれいに並びはしなかったものの、週ごとに順位が入れ替わる状況を考えると各機種の販売台数はかなり均衡していると予想される。なお、auランキング6位のW61CAまでキャリア総合ランキングTOP10に顔を見せていることから、かなり高いレベルでの争いであることもうかがえる。
一方、心配の種はauの新プラットフォーム“KCP+”採用端末。KCP+採用端末はソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「W54S」が8位に入るのみであり、かつ週を追うごとに順位を下げている上、1カ月に複数回ソフトウェア更新を行うなど、不安定さからくる不安感も拭い去れていない。
さて、今回は2月15日に発売されたパナソニック モバイル製の「W61P」が初登場週の14位から5つ順位を上げ、9位に入った。このほかauの春モデルは「W61SA」「W61T」「Cyber-shotケータイ W61S」といった注目機種の登場も控えている。春モデル・春商戦向けとするのであれば少なくとも3月中に発売してほしいところだが、果たしてこれらKCP+採用の春モデルはいつ頃登場するだろうか。
2008年春モデルのハイエンド機種を中心に、まだ多くの新機種登場を控えるソフトバンクモバイル。いくつかの端末で順位の入れ替えはあるものの、大きな変動はまだ見られない。
今回の首位は、シャープ製の「812SH」(前回2位)が獲得。連続首位記録を「4」まで伸ばしていたパナソニック モバイル製の「820P」を抜いた。
812SHは2007年春モデル、820Pは2007年夏モデル。(812SHは2007年12月に新色を追加するなど一部リフレッシュも図ったが)現在の売れ筋はやや古い(価格が安い)ロー/ミドルクラスの機種となっている。月額980円と安価なホワイトプランとともに2台目、家族向けといった需要に合った端末をかなり的確に供給できていることがうかがえる。なお、812SHはキャリア総合ランキングで前回の20位から11つも順位を上げ、今回は9位に食い込んでいる。
続いて3位にシャープ製の「920SH」、4位に「GENT 812SH sII」、5位に「814T」が入った。やはり5位まで見ても9xxの型番を持つハイエンド機種は920SHのみで、上位にはデザインとシンプル機能を兼ねた端末が入っている。
さて、今週はパナソニック モバイル製の「920P」が29日に発売された。特に、920Pは現在国内で最も売れている携帯、P905iとほぼ共通のスペックを持つ端末であり、ソフトバンクモバイルのランキングでも上位へのランクインが大いに期待できる。そのほか、3月に入れば「FULLFACE 2 921SH」や「インターネットマシン 922SH」、「921T」といったハイエンド新機種が続々登場してくる。
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