音楽、ワンセグ、カメラ、ビジネス──「大容量のmicroSD」で実力を発揮する2008年の最新ケータイ(1/2 ページ)

機能の進化が著しい最新ケータイ。その実力を存分に発揮し、快適に使いこなすには何が必要なのか。その現状とともに、「携帯を買い換えてすぐ実行できる」具体例を紹介する。

» 2008年03月03日 10時00分 公開
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 通信の高速化やディスプレイの大型/高解像度化、そして映像、カメラ、音楽。携帯の進化は著しく、今まで専用機器で行っていたことの多くを携帯1つでまかなえるようになった。

 では、3、4年使い続けたユーザーが、今、携帯を買い換えるとどのようなことができるようになるのか。買ってすぐ実行できる具体例とともに、何が必要なのかを考えていこう。

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ここまで身近になった「ワンセグ」そして「携帯で動画視聴」

photophoto 3インチディスプレイで視聴できる“AQUOSケータイ”「SH905iTV」(左)、“VIERAケータイ”を名乗る3インチディスプレイ搭載の「P905i」と3.5インチディスプレイ+ステレオスピーカー搭載卓上ホルダでワンセグを楽しめる「P905iTV」(右)。これらは2GバイトまでのmicroSDはもちろん、4Gバイト以上のmicroSDHCも使える、国内の携帯ではまだ数が少ない「microSDHC対応ケータイ」である
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 国内の多くのケータイでは標準機能すらなりつつある、地上デジタル放送の「ワンセグ」機能。登場初期は番組を録画できない端末も存在したが、2008年現在のワンセグ携帯新機種はほぼ全てのモデルでワンセグの番組録画にも対応する。

 ワンセグの録画は、1時間の番組で150Mバイトほどの容量が必要だ。携帯の内蔵メモリ容量は機種によってまちまちだが、その範囲は数10Mから100Mバイトほどといったところ(中には1Gバイトクラスのメモリを内蔵する機種もあるが)だろうか。

 そのため、ワンセグ録画を積極的に使いこなすには大容量の外部メモリがもはや必須になる。例えば単純計算で、4GバイトのmicroSDHCなら20時間以上、8Gバイトなら40時間以上も録画できることになる。お気に入りのドラマを“全話まとめて携帯に保存”という使い方もできるはずだ。


photophoto 電子番組表アプリ(画像例はGガイドモバイル)からワンセグの番組録画予約が行える。ドラマやバラエティ、映画など、ジャンルやキーワードの番組検索も可能だ
photophotophoto 大容量のmicroSDを用意しておけば、連続ドラマなども残容量を気にせず、まとめて録画できるのがポイント。あらかじめ録画する曜日を指定して予約しておけば、録り忘れも少なくなるだろう(注意すべきは、その時間に“ワンセグ受信が可能なエリア”にいなければならないことか)
photophoto 前日に録画した番組を通勤途中にチェックするといった活用はもちろん、例えば「約20時間分」も保存できる4GバイトのmicroSDHCなら、お気に入りのドラマも“全話まとめて”保存しておける
photo PC向けUSB外付けワンセグチューナー「LDT-1S30X4U」(ロジテック製)。2番組の同時視聴・録画に対応し、ロッドアンテナのほかに家庭用のF型アンテナ端子も使える

 また、ワンセグを楽しめるのは携帯だけはない。

 ワンセグ番組におけるmicroSDへの録画データは標準で規格化されている点がポイントである。録画データは、SD-Video規格の「ISDB-T mobile Video profile」で記録され、多くの端末がそれに準拠している。ワンセグチューナーは携帯以外にPC用のUSB機器としても多くの製品が発売され、ワンセグチューナーを内蔵するノートPCなども存在する。つまり、同規格に準拠した製品であれば、付属ソフトなどを使ってmicroSDにムーブできるのである。

 例えば、PCで録画したワンセグ番組をmicroSDにムーブし、そのmicroSDを携帯に差し替えて携帯で視聴する、あるいは出先で気になった番組をひとまず携帯で録画し、後でPCの大画面で視聴するというように、1枚のmicroSDを携帯とPCとで交互に差し替えながら活用できる。複数枚のmicroSDを活用し、連続ドラマを(安定した受信状況の)自宅のPCで録画。朝、そのmicroSDを携帯に差し替えて通勤時や休憩時などに楽しむといった応用活用もできる。

 そのほか、ドコモの「P905i」など、Windows系PCでよく使われる映像フォーマットの1つ「WMV(Windows Media Video)」に対応する端末も登場している。この機能は、携帯でPCサイトにあるWMVをストリーミング再生する利用シーン以外に、手持ちの動画データを無償配布されるPC用ソフト「Windows Media エンコーダ」などでWMVデータに変換して携帯で楽しむことも可能だ。PCで録画するアナログ放送の録画番組などを活用するのもおいしい使い方の1つだと思う。そのほか、動画変換・転送ソフトが付属し、それほどの予備知識なしに気軽に自作動画を携帯に転送できる機種もある。

音質、使い勝手、そして容量──「携帯で音楽」を敬遠していた人も

 2004年末、KDDIがau端末向けに「着うたフル」を導入してから、携帯の音楽プレーヤー機能は着実に進化を遂げている。

 今や、店頭に並ぶ3G携帯で音楽再生機能がない製品を探すのが難しい。そのわりには「ケータイで常に音楽を聴いている」人が意外に少なく感じるのは、そもそも専用のポータブル音楽プレーヤーを使用しているためという理由以外に、以前、試してみたけど音質が不満だった、あるいは携帯に音楽を転送する手間や時間が面倒、といった過去のイメージにとらわれている人も多いからかもしれない。

 実際、過去の端末は製品ごとに再生できる音楽フォーマットやPCからの転送方法が異なるなど、使い勝手が悪い部分も多く、まだ発展途上の機能であったことは事実だ。しかし、ここ1年ほどの最新携帯における音楽プレーヤー機能はPCとの連携も非常に容易になり、音質面の改善も果たすなど、飛躍的に進化している。

photophoto PCにUSB接続するだけで、Windows Media Player上に携帯が認識。そのままWMAデータなどを同期(転送)できる

 NTTドコモの端末は、WMA(Windows Media Audio)の再生に対応する端末を2007年夏モデルの「904iシリーズ」から本格的に導入し、ソフトバンクモバイルも2007年秋冬モデルの「S!ミュージックコネクト」サービスの対応端末でWMAに対応。WMA対応端末はPCとUSB接続することで、WMA対応ミュージックプレーヤーの「MTPデバイス」として、別途ドライバのインストールなしでミュージックプレーヤーとして認識できるようになっている

 WMA対応端末であれば、Windows系PCに標準で備わるWindows Media Playerで音楽データを転送できる。専用ソフトやドライバ類のインストールの必要がなく、USBでPCと接続するだけで使えるその手軽さは、例えばiPodなどのポータブル音楽プレーヤーとほぼ同レベルになったといえる。また、音楽の音質に大きく影響するビットレート制限もほぼ撤廃され、PCで再生できる音質(ビットレート)の音楽ファイルは、ほぼそのまま携帯に転送して再生できるようになっている。

 音楽ケータイで先行したauも、2007年秋冬モデル以降の「LISMOオーディオ機器連携」対応端末でソニーのウォークマンなどに採用されるATRACデータの取り扱いに対応し、ウォークマンやAVコンポ(ネットジューク)とも音楽データを互いに転送・再生できるようになっている。さらに高ビットレート(最大352kbps)の音楽データを再生できる性能を備えることで、オリジナル音源にできるだけ近い高音質の音楽データが扱えるようにもなった。

 こういった音楽ケータイの進化は、PCで聴く場合とほぼ同等の音質で、携帯でも同じように音楽を楽しめることを意味する。それだけでなく、携帯への転送時における時間──フォーマット変換処理や転送そのものにかかる時間なども大幅に短縮できる。過去の「音が悪い」「転送が面倒」といった音楽ケータイへの生じる基本的な不満はほぼ解消されているといえるのではないだろうか。

 このように、過去に生じていた不満をほぼ解消できたと思われる携帯の音楽プレーヤー機能も、携帯で使うとなると1点、デメリットがまだある。PCで作成した高ビットレートの音楽ファイルはファイルサイズが大きいことである。例えば、携帯用に最適化され、携帯サイトなどからダウンロード購入できる「着うたフル」データと比べると、設定するビットレートにもよるが1曲あたり数倍のサイズになることもある。もちろんデータを再変換・最圧縮して低いビットレートにする(ファイルサイズを小さく)することは可能だ。しかしそれでは、音質や転送時間の短縮といった、今までの不満は大きく解決されない。

photo 最新ケータイは、大容量のmicroSDと組み合わせてこそ実力を発揮する。写真はサンディスク製の2GバイトmicroSDと8GバイトmicroSDHC(8Gバイトは近日発売予定)

 ではどうするのか。要は、記録容量が多ければ済む。つまり、進化した音楽ケータイは大容量のmicroSDと組み合わせてこそ実力を発揮できる。

 大容量のmicroSDを利用すると、さらにもう1つメリットが生まれる。例えば、ドコモが展開する「うた・ホーダイ」や「Napster To Go」などの月額定額・聞き放題の携帯向け音楽サービスをさらに便利に活用できるようにもなる。

 これらのサービスは月額料金を固定とする定額制であり、契約期間中は「曲も利用し放題」であるのが特徴。しかし実際は「端末に保存できるまでの曲数」が実利用時のとりあえずの上限になる。つまり、月々の料金は同じでも、記録容量が多い方が“よりたくさん楽曲を保存しておける”のである。


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提供:サンディスク株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年3月9日