ウィルコム、「Atom」搭載のVistaマシンを開発――次世代PHSにも対応

» 2008年03月03日 14時58分 公開
[平賀洋一,ITmedia]
photophoto AtomとCentrino Atom(右)のロゴ

 ウィルコムは3月3日、インテル製のモバイルインターネットデバイス(MID)やネット対応低価格デバイス向け省電力プロセッサ「Atom」(コードネーム:Silverthorne、Diamondville)を搭載し、OSにWindows Vistaを採用するシャープ製のモバイルコミュニケーションマシンの開発を発表した。6月の提供を予定している。

 この端末は、移動体通信と有線通信を融合するFMC(Fixed Mobile Convergence)との高い親和性を持ち、同社の次世代PHSサービスによるワイヤレスブロードバンド利用も視野に入れた「革新的な製品」(ウィルコム)だという。また、全国99.3%をカバーする現行PHSのエリアにおいても定額料金で通信が行え、モバイルコミュニケーションの利便性が大きく向上する。プラットフォームには、「Centrino Atom」(コードネーム:Menlow)と呼ばれる、Atomとグラフィックス統合型の省電力チップセット、ワイヤレスチップを含む超小型PC向けプラットフォームを採用すると思われる。

 ウィルコムのシャープ製モバイルコミュニケーションマシンの特徴は以下の通り。

  • インテルが次世代モバイル機器向けに開発を進めている最新CPU「Atom」を搭載し、高い処理性能と低消費電力の両立を実現
  • マイクロソフトの最新OS「Windows Vista」を採用し、幅広いアプリケーションとの連携やネットワークサービスの利用が可能
  • シャープの高精細ワイド液晶を搭載し、モバイル端末でありながらWindows Vistaがフルに楽しめる

 ウィルコムは、4月下旬に記者発表会を開催する予定。音声通話機能の有無や発売時期、仕様・外観、そして同社スマートフォン「W-ZERO3」シリーズとの関係などがこの発表会で明らかになる。

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