「W54S」の送信ボックスはフォルダ表示自体がないため、送信済みメールのフォルダ分けにも対応していない。KCP+端末では、メール関連の機能がほぼ共通であることから、W54Sの仕様というよりはKCP+端末共通の仕様といえるだろう。
メールの振り分け条件はメールアドレス(ドメイン指定も可能)で、アドレス帳のグループもメール振り分け条件の1つとして登録できる。そのため、振り分け条件としての設定後にグループの登録が変更されてもメール振り分けに反映される。なお、振り分け条件は最大200件の登録が可能。個別のメールアドレス指定が優先されるので、“同じグループ内の相手を例外的に振り分ける”といった使い方もできる。
W54Sには電子コンパスが搭載されていないが、ルートの進行方向に合わせて地図が回転するヘディングアップには対応している(EZナビウォーク利用時)。
W54Sの内蔵メモリは約800Mバイト。W54SはコーデックとしてのATRACの再生に対応しているが、管理は着うたフル方式であるため、「W52S」のようにATRAC保存用と他の領域が分離されることなくシームレスに使える。本格的に音楽ケータイとして使うならmicroSDを購入した方が便利だが、“とりあえず使う”程度なら内蔵メモリだけでも賄えそうだ。
W54SとW56Tのダイヤルキーは、レイアウトとキーピッチはほぼ同じで、いずれも一体成型のシートキーを採用している。ただ、W54Sのダイヤルキーが独立したキーのような凸状の加工を施したのに対し、W56Tはキーの上下の境目を凸状にすることでキーの境目を把握できる点が異なる。そのため、W54Sのほうが、他の端末から乗り換えた時の違和感は少ないかもしれない。もっとも、キータッチなどは大差ないので、W56Tよりも最初の慣れを必要としないという程度の違いだ。
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