QRコードの利用経験、8割超に――課題は読み取りの早さと精度

» 2008年03月17日 09時00分 公開
[ITmedia]

 ネットエイジアは3月14日、「QRコードに関する利用実態」に関する調査結果を発表した。調査は3月7日から同11日まで、15歳から39歳のケータイユーザーを対象に行ったもので、回答サンプル数は502名。

 同調査によれば、QRコードの利用方法で経験したことのあるものを複数回答形式で聞いたところ、「QRコードを読み取って、Webサイトへアクセスする」という回答が全体で79.3%で最多だった。次いで「QRコードを読み取って、URLをブックマークする」が24.5%、「取得したQRコードを、モバイルクーポンとして利用する」が12.4%となった。「利用したことがない」という回答は15.9%で、84.1%の回答者がQRコードを利用した経験を持っていることが分かった。

 利用して便利だと思った利用方法については、「QRコードを読み取って、Webサイトへアクセス」が、利用者の割合で見ると96.5%。「QRコードをチケット(コンサート、交通機関等)代わりに利用」したことのある人は少ないものの、便利だと思う割合は83.3%と高い。3位は「自動販売機などで、QRコードを表示してキャッシュレスで買い物」で74.4%となっている。以下、「取得したQRコードを、モバイルクーポンとして利用」が69.4%、「アドレス帳に情報を登録」が54.2%、「会員証・ポイントカードとして利用」が53.3%となっている。

 QRコードを読み取る早さや精度についての満足度は、「満足」が24.4%、「まあまあ満足」が41.0%で、合計すると65.4%の回答者が満足していることが分かった。「どちらかといえば不満」「不満」の回答は合わせて13.7%。キャリア別では、auユーザーでは満足との回答が69.7%、ドコモでは63.3%、ソフトバンクでは59.0%となり、auの満足度が高くなっている。

 今後利用したいと思うQRコードの利用方法を複数回答形式で聞いたところ、「読み取ってWebサイトへアクセスする」が66.9%でトップ。「モバイルクーポンとして利用する」が35.9%でこれに続いた。クーポンでの利用は、経験率は12.4%と低いものの、利用意向は高いようだ。3位は「会員証・ポイントカードとして携帯電話に表示して利用する」で27.9%、以下、「URLをブックマーク」が24.7%、「チケット(コンサート、交通機関等)代わりに利用する」が20.9%、「自動販売機などで、キャッシュレスで買い物」が18.5%と並んだ。

 年代別に見ると20代、特に20代前半でQRコードの今後の利用法について積極的な傾向が見られた。「モバイルクーポンとして利用」が40.9%、「チケット(コンサート、交通機関等)代わりに利用」が25.8%、「自動販売機などで、キャッシュレスで買い物」が20.5%と、全体の回答と比べ利用意向が高くなっている。

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