ケータイ料金、もっと安く――「高い」と考えるユーザーが約7割

» 2008年04月25日 09時00分 公開
[ITmedia]

 カカクコムは4月24日、同社が運営する購買支援サイト“価格.com”が実施した第17回調査「携帯電話最新調査!―あなたの携帯料金は安い?高い?―」の結果を発表した。調査期間は4月8日から同14日まで実施したもので、回答者数は3917人。

 キャリア別に現在契約しているプランを聞いたところ、NTTドコモでは905iシリーズから選べるようになった新プラン「バリューコース」が31.6%と、すでに3分の1ほどのユーザーを獲得していることが分かった。従来通りの「ベーシックプラン」利用者は40.2%、その他の料金利用者は35.8%だった。

 auはプランが複雑なためか「その他」と回答したユーザーが52.4%で最多。ソフトバンクモバイルでは、ソフトバンク端末同士の通話やメールが基本無料となる「ホワイトプラン」が72.4%を占めている。

 ウィルコムは、月額2900円でウィルコム端末同士の通話が無料となる「ウィルコム定額プラン」が70.9%。無料通話料込みの「スーパーパック」は8.7%となり、ほとんどのユーザーが定額プランを選択していることが分かった。

 また、最近の携帯電話各社のCMやパンフレット、販売店の広告に書かれている携帯料金についての感想を聞いたところ、53.7%が「高いと思う」と回答。「安いと思う」という回答は21.0%、「分からない」は25.3%だった。

 現在の電話料金については、全体的に「高い」と感じているユーザーが6割から7割となっており、ほとんどのユーザーが電話料金を高いと感じていることが分かった。キャリア別では、NTTドコモは73.6%、auは75.8%のユーザーが「高いと思う」と回答しているのに対し、ソフトバンクモバイルは58.5%、ウィルコムは55.3%にとどまっている。

 プランに関しては、ソフトバンクモバイルの「ホワイトプラン」の満足度が高く、料金が「高い」と感じているユーザーは56.5%に留まった。最も「高い」と考えられているのが、auの「新料金プラン」で、78.8%が「高いと思う」と回答。料金体系が複雑で、自分に最適なプランが分かりにくいことが、影響しているものと分析されている。

 割引サービスで最も利用率が高いのは、契約期間の長さによって割り引かれる「長期契約割引」と、家族間の通話が無料になる「家族割引サービス」だった。これらの割引サービスには半数以上のユーザーが契約しており、かなり一般的なオプションとなっていることが分かった。それ以外では、指定の電話番号への通話料金が割り引かれるauの「指定割」などのサービスが、パケット通信割引サービスより利用率が高かった。

 しかし、料金割引サービスを導入する前後で、携帯電話の利用状況は「変わらない」と回答する人の割合が、携帯サイトの閲覧、通話時間、メールの送受信、ゲームなどのダウンロードといったすべての項目で最も高い。なお割引サービスの導入で利用が増えたという回答率が最も高かったのは「モバイルサイトの閲覧」で、30.6%のユーザーが「利用が増えた」と回答している。

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