ウィルコム、カロッツェリア用モジュールと「カーナビ専用サービス for carrozzeria」を発表

» 2008年05月09日 23時35分 公開
[ITmedia]

 ウィルコムは5月9日、パイオニアのカーナビゲーションシステム「カロッツェリア」のサイバーナビ向け専用通信モジュールを開発し、今夏から販売することと、パイオニアのスマートループサービスが定額で利用できるデータ通信サービス「カーナビ専用サービス for carrozzeria」を提供することを明らかにした。

 パイオニアは、2006年から「スマートループ構想」という名称で、ユーザーからプローブ情報などを収集・蓄積・共有できるシステムを提供している。最近では口コミ情報やドライブ経験などの共有もでき、スマートループに対応した同社のカーナビでは、これらの情報を利用したリアルタイムの渋滞情報や混雑予測情報、質の高いルート誘導などが可能となっている。

 ただ、従来の製品でスマートループサービスを利用するためには、家庭のブロードバンド回線を使うか、ユーザー自身が携帯電話などを接続する必要があった。特にリアルタイムでの情報収集のためには携帯電話接続が必須となるものの、この場合の通信には定額サービスなどが適用されないため、安心して使えないという問題があった。

 今回ウィルコムが発売する専用通信モジュールは、サイバーナビの2008年モデル(AVIC-VH9000、AVIC-ZH9000、AVIC-H9000)に対応する「データ専用通信モジュール」と、楽ナビ2007年モデル、サイバーナビ2007年モデル、サイバーナビ2006年モデルに対応する「着信ハンズフリー対応通信モジュール」の2種類。通信機能は専用のW-SIMで実現している。

 前者は5月下旬に発売予定で、後者は7月中旬から販売する予定。価格は、データ専用通信モジュールが新規加入時の販売価格で6000円前後、着信ハンズフリー対応通信モジュールが、同じく新規加入時の販売価格で9000円前後になるという。

PhotoPhoto 左がサイバーナビ2008年モデル向けの「データ専用通信モジュール」、右が楽ナビ2007年モデル、サイバーナビ2007年モデル、サイバーナビ2006年モデル向けの「着信ハンズフリー対応通信モジュール」

 この専用通信モジュール向けの料金プランが「カーナビ専用サービス for carrozzeria」だ。プランは利用頻度に合わせて2種類から選択できる。1つは月額1050円(12カ月分一括払いの場合は1万1550円)、追加料金なしで利用できる「使い放題プラン」、もう1つは月額525円から1575円の2段階定額制の「ライトプラン」だ。

 ライトプランの基本料金525円には、2500パケット分の通信料が含まれており、2500パケットを超えると、上限の1575円まで、1パケットあたり0.084円が課金される。なおいずれのプランにも別途契約時に事務手数料が2835円発生するほか、月々のユニバーサルサービス料負担が必要になる。12カ月分一括払いの場合は、12カ月分のユニバーサルサービス料を初回請求時に別途一括で払うことになる。

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