ウィルコムは5月22日、2009年のサービス開始を目指す「次世代PHS」の主な端末開発ベンダーと、バックボーンシステムの開発ベンダーを公表した。
次世代PHSの端末開発では、小型化/低消費電力化など現行PHSの特徴や優位性を継承した開発が重要であり、現行のPHS端末、特にデータカード型端末の開発において高い実績があるネットインデックス、ならびにNECインフロンティアの2社が採用された。
端末に搭載される次世代PHS用ベースバンドICは、OFDMA技術を持つイスラエルAltair semiconductorと、加Wavesat社/エイビット社らと共同開発する方針だ。Altair semiconductorとWavesatはWiMAX向けチップセットも供給しており、モバイルWiMax向け技術の多くが次世代PHSでも応用できることがうかがえる。また、エイビットはW-SIM開発などPHSの小型集約技術について実績がある。
ネットインデックス製端末にはAltair semiconductor製の、NECインフロンティア製端末にはWavesat・エイビット製のベースバンドICが採用されるという。
また、バックボーンシステム開発ベンダーについては米Starent Networksを決定した。同社は、世界各国の主要モバイルオペレーターへパケット通信設備やマルチメディアソリューションの導入実績があり、2.5G/3Gだけでなく4GやWiMAXへの取り組みも行っている。
なお基地局の開発に関しては、京セラを軸として開発が進められている。
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