パナソニック携帯は、iモード初号機「P501i」に待受画面入れ替え機能を実装して以来、ランチャーカスタマイズ機能、3Dポリゴンゲームの「育てて!いぬとも」(バンダイネットワークス)、家庭用ゲームの完全移植版「ファイナルファンタジーI/II」「ドラゴンクエスト」(スクウェア・エニックス)など、“ケータイがここまでできるのか”と驚かされるコンテンツを携帯へ内蔵してきた。近年も、OpenGL ESを採用した、当時はP903iしか動作できないほどの大作タイトル「DIRGE OF CERBERUS LOST EPISODE −FFVII−」(スクウェア・エニックス)などをプリインストールしていたのは記憶に新しい。
ディスプレイが横にも開き、家庭用携帯ゲーム機のようなスタイルで遊べるWオープンスタイルの採用とUniPhierプラットフォームの高い処理能力により、P905iは「リッジレーサーズモバイル」(バンダイナムコゲームス)、P906iは「レイトン教授と不思議な町」(レベルファイブ)と「機動戦士ガンダム U.C.0079」(バンダイネットワークス)、921Pは「電車でGO!山手線ワイド版 Type-P」(タイトー)などの著名タイトルが横向きスタイルで、基本無料(データダウンロードなどのパケット通信費は除く)で遊べる。
中でも、家庭用ゲーム機向けタイトル「レイトン教授」シリーズで知られるゲームメーカーのレベルファイブが開発した「レイトン教授と不思議な町」は、同社が初めて手がけた携帯ゲームとなる。
「今までケータイはゲームをやるのに十分な性能ではなかったと思っていた。しかし、今はゲーム機以上のスペックを持つものも登場している。特に“P”はそれを十分と思わせる高い性能だった。このことが開発に踏み切るきっかけになった」(レベルファイブ代表取締役社長の日野晃博氏)
成熟し機能も総じて高くなった国内の携帯市場においては、ソフトウェア面で差別化が図られ、ユーザーにとっても大きな購入動機の1つになってくる。機能やデザイン、技術とともに「携帯ナンバーワンのコンテンツ」をコンテンツプロバイダと連携しながら用意することも、今後の製品戦略にとっての重要ポイントとしてとらえる考えのようだ。
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