写真で解説する「フルチェン」

» 2008年06月04日 21時06分 公開
[平賀洋一,ITmedia]

 KDDIの「フルチェン」は、端末の外装パーツを丸ごと交換できるサービスと、EZケータイアレンジにケータイ向けコンテンツを融合させたUIパッケージ「ナカチェン」を組み合わせた、携帯電話の“フル”着せ替えサービス。

 KDDIがこのサービスを開始するのは、1つの機種を長く使って欲しいという狙いがあるからだ。キズや汚れが目立ってきたときに新品同様にリフレッシュできるだけでなく、気分や季節、また進学や就職・転職といったユーザーの環境変化に合わせて、携帯電話も新しくに生まれ変わることができる。

photophoto フルチェン作業の実演デモ。作業時間はものの数分

 交換パネルは標準5色のほか、LISMOや星空、ストライプといったキャリアやメーカーオリジナルデザインのもの、そしてプロ野球チームや人気キャラクターとコラボレートしたものを用意しており、今後も増える予定だという。パネルの価格はまだ検討中だが、5000〜1万円程度になるという。販売はauのキャリアショップ(PiPit含む)で行い、取り付けはショップスタッフのみが行う。作業料として500円程度が必要で、auポイントでの支払いはできない。

 作業には特殊な工具が必要なため個人では行えず、購入ずみパネルを持ち込場合でも作業料が必要だ。作業時間は数分ですむが、店頭の混雑具合によっては預かり作業になるという。

 フルチェンに対応するのは、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「フルチェンケータイ re」の1機種。今後もフルチェン対応の端末が発売されるかどうかは「未定」(KDDI)とのことだが、他メーカーからもフルチェン端末が登場する可能性はありそうだ。

photophotophoto 「フルチェンケータイ re」は、ワンセグアンテナ横などにある3本のネジでパネルを固定している(写真=左)。それを専用ドライバーで取り外し(写真=中央)、パネルを交換する(写真=右)

photophotophoto フルチェンパネルは背面パネル、ダイヤルキーパネル、カメラ周囲部、電池ブタで1セット(写真=左)。基本はまるごと交換するものだが、数セット購入してことなるカラーやデザインのパネルをパッチワークのように取り付けてもらうことも可能だ。背面パネルはアルミ素材を使った金属製(写真=中央)、ダイヤルキーパネルの裏側(写真=右)

photophotophoto “素”のre。これはこれでスパルタンなデザインなので、このまま使ってみたい衝動にかられる。が、キーには何も刻印されておらず、バッテリーや水没チェック誌シールが露出しているので、そのままでは使えない。もちろん、自分でパネルを外すとサポート外になるので注意が必要だ

photophotophoto オリジナルデザインのパネルや、人気球団・キャラクターとコラボしたパネルを用意する(写真=左)。LISMOデザインのリスモケータイ(写真=中、右)。

 コラボパネルには“スポーツフルチェン”として、ジャイアンツケータイ、ベイスターズケータイ、ドラゴンズケータイ、タイガースケータイ、カープケータイとセリーグ6球団のパネルが用意されている。今後パリーグ6球団とコラボすれば、“(ソフトバンク)ホークスケータイ”が出るのだろうか。説明員に聞いたところ「ファン層などの調査から今回はセリーグ6球団とコラボーレートした。パリーグだけでなく、サッカーなどさまざまな球団と交渉している」とのことだ。

 さて、UIを変更するナカチェンは「Woooケータイ W62H」「W62SH」「Sportio」「G'zOne W62CA」「W64SA」「W62T」が対応しており、今後発売される新端末も原則的に対応するという。

 ナカチェンのコンセプトは、UIのデザインを変更するだけでなく、ネットサービスや電子書籍といったケータイ向けコンテンツへのアクセスドアをこれまでよりも大きくするというもの。ライフスタイルに合わせてKDDIが提供する8種類と、コンテンツプロパイダが提供するものも用意。そのほか、“トヨタケータイ”「TiMO」向けに開発中のナカチェンパックでは、ハンズフリー設定ガイドや緊急通報サービスの項目をメニュー画面の目立つところに配置している。

 ナカチェンパックを端末にインストールする場合も、キャリアショップ(PiPit含む)の窓口に端末を持ち込む必要がある。ただし、こちらの手数料は無料だ。パックを1度インストールすれば、端末内でEZケータイアレンジのデータとして扱え、ユーザーが操作することでUIを“ナカチェンする”ことができる。

photophotophoto auが提供するナカチェンパックのイメージ。左から、「タイプA〜いつまでも輝き続けたいママに〜」(小さなお子さまをもつお母さん向け)、「タイプB〜賢く生きる暮らしのヒント〜」( 家族思いで堅実な人向け )、「タイプC〜こだわるあなたの厳選情報〜」(自分にこだわりがあり知的なことへの興味・関心が高い人向け)

photophotophoto 左から「タイプD〜仕事に趣味に向上心を忘れない〜」(仕事と自分磨きに熱心な人向け)、「タイプE〜勝ちにいくトレンドライフ〜」(もっとも流行に敏感な若年層向け)、「タイプF〜家族仲良く、楽しく〜」(家族、子供思いのマイホームパパ向け)

photophotophoto 、「タイプH〜ゆっくりのんびり好きなこと〜」(お友達やお子さまとのコミュニケーションが好きな人向け)、「かんたんメニュー〜わかりやすいから使いやすい簡単操作〜」( 携帯電話にわかりやすい使い方を求める人向け )

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