幸せになるための27のドレス「ヒマな日があったら電話して」Mobile&Movie 第309回

» 2008年06月06日 12時02分 公開
[本田亜友子,ITmedia]
作品名幸せになるための27のドレス(27DRESSES)
監督アン・フレッチャー
制作年・製作国2008年アメリカ作品


 今回ご紹介する作品は、『プラダを着た悪魔』の脚本家が手がけたラブコメディ『幸せになるための27のドレス』。世話好きで、花嫁介添え人として27のドレスを着てきた主人公が、自分の幸せをつかむために一歩踏み出します。彼女の携帯電話には、いつも花嫁からの相談が引っ切りなしにかかってきます。

 ジェーン(キャサリン・ハイグル)は、幼い頃に従姉妹の結婚式で花嫁のピンチを救った時から結婚式に魅せられて、花嫁介添え人となるのが生きがいになっていました。花嫁の代わりにウェディングドレスの試着に行ったり、婚約パーティを手配したり、他人に喜ばれることが、ジェーンの幸せでもありました。そんなジェーンの携帯電話は、花嫁からの相談でいつも鳴りっ放し。ジェーンはみんなから頼りにされていたのでした。

 ジェーン自身は、会社の上司のジョージ(エドワード・バーンズ)に長い間片想い中。同僚にはジェーンがジョージに好意を抱いていることはバレバレ。にもかかわらず、ジェーンは自分からは何ひとつ行動を起こすことができず、気が利く部下としてジョージに尽くすのがせいいっぱいでした。

 ある晩、ジェーンは結婚式を2つハシゴすることに。結婚式が大好きなジェーンは、どちらかを選べず、タクシーをチャーターして2つの会場を行ったり来たりしていたのでした。ちゃんとそれぞれの会場に合わせて衣装替えをし、花嫁介添え人としての仕事をやり遂げたジェーン。そんな姿を興味深く見ていた男性がいました。

 彼の名前はケビン(ジェームズ・マーズデン)。結婚記事専門の新聞記者で、取材のために結婚式に出席していたものの、奇妙な行動をとるジェーンに釘付けに。ぜひジェーンをネタに記事を書きたいと、接触を試みたのでした。ケビンはひとまず自分の職業は隠してアプローチ。ジェーンは結婚式がいかに素晴らしいものかを語りますが、ケビンは仕事が仕事だけに結婚にはシニカルな態度。ジェーンとは意見が対立し、初対面なのに険悪なムードになってしまいます。

 やがて2つの結婚式を終えて、自宅へ戻ったジェーン。そこで、結婚式のスケジュールや細かい案件が書かれたスケジュール帳を失くしてしまったことに気付きます。その手帳はケビンが拾って持っていました。ケビンは手帳を見て、さらにジェーンに興味が湧き、住所を調べて、届けることに。

 「ヒマな日があったら電話して」

 手帳にはケビンの携帯電話の番号がデカデカと書かれていました。そんなデリカシーのなさにもジェーンはイライラ。さらに、妹のテス(マリン・アッカーマン)が、ニューヨークにやって来ることになり、ジェーンが世話を焼かなければならない人は増えるばかり。

 ジェーンの片想いの行方は? そして、ジェーンが自分のためにウェディングドレスを着る日は来るのでしょうか?

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