NTTドコモは6月6日、長らく「発売時期未定」としていたOption製のExpressCard/34型のHSDPAデータ通信カード「OP2502 HIGH-SPEED」の発売を中止すると発表した。
OP2502は、ドコモが2007年9月13日に発表したPC向けのパケット定額プラン「定額データプランHIGH-SPEED」「定額データプラン64K」で利用できるデータ通信カードとして、2007年10月に開発発表が行われていた、下り最大7.2Mbpsでの通信に対応した端末。
発売中止の理由は、一部のノートPCで使用した場合に、OP2502 HIGH-SPEEDがPCから抜けなくなる、または抜き取る際にPCのカードスロット部分を破損してしまうおそれがあることが判明したからだという。問題解消へ向けて、状況の改善に取り組んできたものの、「すべてのPCで問題なく使用できるとの確証が得られない」との理由で、発売中止の決断に至った。
イー・モバイルでも、同様の理由でOption製のExpressCard/34型データ通信カード「D02OP」の販売を中止し、自主回収を実施している。
なおドコモでは、ExpressCardタイプのデータ通信カードに対する需要があることは把握しており、今後もExpressCardタイプの製品をラインアップできるよう、検討を続けていくとしている。
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