作品名 | パリ、恋人たちの2日間(2 DAYS IN PARIS) |
監督 | ジュリー・デルピー |
制作年・製作国 | 2008年ドイツ・フランス合作 |
今回ご紹介する作品は、フランス女優ジュリー・デルピーが監督・脚本・主演を務めた『パリ、恋人たちの2日間』。アメリカ人の神経質な彼氏が、フランス人の奔放な彼女の故郷パリを訪れたことで、恋の雲行きがあやしくなります。それに追いうちをかけたのは、彼女の携帯電話に残された、元カレからのメールでした。
マリオン(ジュリー・デルピー)はフランス人のフォトグラファー。ニューヨークで出会って付き合っている彼氏のジャック(アダム・ゴールドバーグ)と、ベネチアでバカンスを楽しんだ帰り、故郷のパリへ寄ることになっていました。
ロマンチックなベネチアで、2人の恋は燃え上がるかと思いきや、ジャックは体調を壊し、いつも以上に神経質になってしまう始末。パリに着いてからも、ウィルスに怯え、さらにテロに怯える過剰なジャックに、マリオンは呆れていました。
パリの実家に着いたジャックは、さっそくマリオンの両親と対面しますが、フランス語が話せないジャックはコミュニケーションに四苦八苦。何か悪く言われているのではという不安を抱えて、マリオンに八つ当たりします。
ナイーブなジャックのふるまいはいつものことと、マリオンはパリの素晴らしさをジャックに見せるため、いろんな場所へ案内します。父親が経営するアートギャラリーや、オープンテラスのカフェ、行く先々で出会うのは、マリオンがかつて付き合っていたボーイフレンド。昔のことだとマリオンは笑って受け流しますが、ジャックは次第に嫉妬を感じ始めます。
マリオンは昔の恋人とも友人同士でいたいと言いますが、アダムは別れたら絶縁する主義。マリオンの行動が理解できません。マリオンの親しい友人が開いたパーティに行けば、そこにはマリオンの元カレが2人も出現。ジャックは気分が悪くなり、パーティ会場を後にします。
マリオンの部屋で休んでいた時、ジャックは携帯電話の着信音を耳にします。マリオンの携帯電話を見つけて、思わず中を見てしまうジャック。そこには、元カレとのメールが何通も保存されていました。その内容は、友人同士で送り合うとは思えない、明け透けなもの。ジャックの怒りは頂点に達します。
帰ってきたマリオンにジャックは、携帯電話を突き出します。するとマリオンは
「携帯電話はパリに置いていったの」
と答え
「メールは妹宛てよ」
と、ジャックにさらりと言います。それを聞いてジャックは
「俺を世界一のバカだと思ってるだろ!!」
と激怒。携帯電話のメールという動かぬ証拠を突きつけられたマリオンは、弁明に四苦八苦。文化の違う2人の恋は、試練を乗り越えられるのでしょうか? ユーモアたっぷり、オトナの小粋なラブストーリーです。
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