P905iの正常進化モデルとして、P906iの進化点を日常的に感じられる機能、それが横向き用UI「ヨコメニュー」である。
ヨコオープンスタイル時にメニューを開くと、ワンセグやデータフォルダ、フルブラウザ、ゲームなどを横向きのまま操作できる専用の横向きメニューが表れる。待受画面も横向きに対応し、時計やカレンダー、スケジュール、iチャネルのニューステロップなどを表示しておける。ヨコオープンスタイルのまま、デスクトップカレンダーやデジタルフォトフレームなどとして活用することも想定した取り組みだ。
「“Wオープンスタイルだからできること”を、かなり時間をかけて議論しましたね。横向きUIは、P905iの開発時からしっかりと搭載したいと思ってはいましたが、結果として(P905iでは)多くを実現できませんでしたから、なおさらでした」(松尾氏)
「“どんなUIにするか”を決めるのも、かなりしんどい作業でした。実際に参考にできる“モノ”がなかったのでどうにも……という状況でして。いくら遷移図を完璧に作成しても、実際に操作してみると“あれ? ここ使いにくいね”というところも多かったですね。このあたりのチューニングは特に時間をかけて煮詰めました」(ソフトウェア設計担当の小池氏)
「ワンセグや動画・写真表示はもちろん、P905iで好評だったゲームアプリは、今回も魅力的と思ってもらえるような横向き対応の“大作”をプリインストールしています」(コンテンツ企画担当の相澤淳氏 以下、相澤氏)
充実する内蔵コンテンツも、P906iの購入ポイントの1つに挙げられる。P905iに同梱した「リッジレーサーズモバイル」に続き、P906iは「レイトン教授と不思議な町」(レベルファイブ)と「機動戦士ガンダム U.C.0079」のフルバージョンが基本無料(追加データのダウンロードなど、パケット通信料は別途必要)で遊べる。
「大作ゲームもこのスタイルだからできます。コンテンツプロバイダさんと共同でゲームとしての完成度も徹底して追求しました。ゲームもここまでできるんだというのを905iで知っていただいたと思うので、これをさらに追求しました」(相澤氏)
「これまでは端末の内蔵メモリ内にどう詰め込むか……といった“割り切る箇所の取捨選択”も課題の1つでしたが、今回はあえてダウンロードによる無料バージョンアップの方法で、外部メモリにデータをダウンロード保存する方法にしました。コンテンツにかかる追加料金はもちろんありません。メーカー公式携帯サイト(P-SQUARE)からダウンロードできるようになっています」(松尾氏)
メーカー公式サイト「P-SQUARE」にはプリインストールするガンダムとレイトン教授アプリ以外に「バーチャファイターモバイル for P」(配信期間:2009年5月末まで)や「電車でGO!山手線ワイド版 type-P」(配信期間:2009年5月末まで)といった横向きで楽しめるゲームアプリも用意する。
これらはもちろんP906iを購入したユーザー全員向けの特典だ。
「家庭用携帯ゲーム機とほぼ同等クオリティのゲームを“ほぼそのまま、無料で遊べる”ことも強くアピールしたいですね」(松尾氏)
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