作品名 | シューテム・アップ(Shoot'em Up) |
監督 | マイケル・デイヴィス |
制作年・製作国 | 2007年アメリカ作品 |
今回ご紹介する作品は、2万5千発の銃弾が乱れ飛ぶガンアクション・ムービー『シューテム・アップ』。偶然抱いた赤ん坊を守るため、心優しき一匹狼が、銃を撃って撃って、撃ちまくります。敵対する組織のリーダーは、銃を撃つ時も携帯電話を手放さないイカれた男でした。
薄暗い路地裏で1人、ベンチに座りニンジンをかじる男−スミス(クライヴ・オーウェン)。深夜の静寂を破るように、大きなお腹を抱えた妊婦がスミスの前を通り過ぎていきました。そして、その数秒後には、マフィアとおぼしき男が、スミスの視線を気にしながらも、妊婦の後を追いかけていきました。
妊婦の身が危ないと気付いたスミスは、慌てて2人の後を走っていきます。男がまさに妊婦に襲いかかろうとした時、スミスは間一髪で救い出すことに成功。ほっとしたのもつかの間、マフィアの集団がスミスたちを取り囲んでいました。すると一瞬のうちに襲い掛かってきた、おびただしい数の銃弾。
スミスは厄介なことに巻き込まれたと後悔しつつも、妊婦を守るために、マフィアが落としたピストルを手に取ります。女を助けようとした運の悪いバカ男と侮っていたスミスが、いきなり仲間たちを次々に仕留めていき、マフィアたちは呆然。リーダーのハーツ(ポール・ジアマッティ)は、即座にスミスの銃の腕前が只者でないことに気付き、さらにマシンガンを乱射します。
妊婦を抱えながら必死に逃げるスミスでしたが、女が産気づいてしまい、出産まで立ち会うことに。マフィアの目をかいくぐって、無事に男児誕生を見届けましたが、ハーツだけは執拗にスミスたちを追いかけて来るのです。
ピストルで銃を乱射しながらも平然として、携帯電話で会話をするハーツ。
「ハニー、花を気に入ってくれて嬉しいよ」
妻へのやさしい声とは裏腹に、ハーツは赤ん坊を奪われた苛立ちを弾丸に込めます。
「ちょっとしたトラブルだ」
ハーツは元FBIという経歴の持ち主で、プロファイリングの達人。スミスの戦いぶりを見て、只者ではないことに気付き、作戦を立て直すことにします。
一方、スミスは何とかマフィアから逃れられたものの、ふと足を止めると母親は既に息を引き取ったあと。残された赤ん坊を抱え、スミスは街中を逃げ回ることに。もちろん赤ん坊の世話などしたこともないスミスは、泣き叫ぶ姿を見てもどうすることもできません。困り果てて、やって来たのは、昔なじみの女ドンナ(モニカ・ベルッチ)のところでした。
スミスは赤ん坊をドンナに預けて、たった1人でハーツ率いる武装集団戦うことに。赤ん坊が狙われている理由とは? そしてハーツの背後の組織とは? スミスは赤ん坊を守り抜くことができるのでしょうか?
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