“かわいいケータイ”には旅をさせろ?――「N706i」の開発コンセプトとは

» 2008年06月30日 20時39分 公開
[平賀洋一,ITmedia]

 NECは6月30日、NTTドコモから7月1日に発売される「N706i」のデビューイベントを東京・港区の六本木ヒルズで開催した。ゲストとして、N706iの広告キャラクターを務める俳優の玉木宏さんとモデルのNanamiさんが登場。トークショーでは撮影の裏話などを披露したほか、N706iが国際ローミングに対応することから、ケータイを持って旅に行きたい国などが話題に上った。

 N706iは、NECとNTTドコモ、そして雑貨や家具などを手がけるカジュアルブランド「Francfranc」がコラボレートした“Francfrancケータイ”。ボディは49(幅)×107(高さ)×12.3(厚さ)ミリ、重さ約104グラムと軽量コンパクトなのが特徴だ。メインディスプレイは3インチのフルワイドQVGA(240×427ピクセル)液晶を搭載し、ワンセグも視聴できる。また、国際ローミングは3G+GSMエリアに対応しており、通話は161の国と地域、iモードは123の国と地域で利用できる(6月27日現在)。

photo これから旅に出るような、軽やかな心をイメージした衣装のNanamiさんと玉木宏さん

 玉木さんとNanamiさんは、発売と同時にオンエアされるCMをイメージした“そのまま旅に出かけられるような”ポップな衣装で登場。CMは2人が兄妹という設定で、N706iを片手に旅支度を進めるNanamiさんを、部屋の真ん中で玉木さんが黙って見ているが――という内容だ。撮影用のセットはFrancfrancのインテリアや雑貨でコーディネートされており、「こんなポップなセットはなかなかないので新鮮でした。時間があるときは近くのFrancfrancグッズを触ってしまったりとか……。色鮮やかなセットで楽しく撮影できました」(玉木さん)とのこと。Nanamiさんも「設定上もお兄さんでしたが、現場でも玉木さんはお兄さんのような存在。とても優しくて頼もしくて、リラックスして臨むことができました」と振り返り、「セットが明るい色でとてもかわいく、自分の部屋もこんな風にしたいと思いました」と感想を話した。

 玉木さんはあまり旅支度が得意ではなく、「ギリギリにならないと動かないタイプ。それと少ない荷物で出かけられないので、荷物は多くなっちゃいますね」とのこと。“今”旅したい場所は、ペルーにあるインカ帝国の遺跡マチュ・ピチュで、実際に足を運んで写真を撮りたいという。ハワイが大好きというNanamiさんは、CM撮影でもハワイに行くつもりで演技したそうだ。

photophoto 「N706i」(写真=左)。左からNEC モバイルターミナル事業部 業部長代理 兼 チーフクリエイティブディレクターの佐藤敏明氏、Nanamiさん、玉木宏さん、「Francfranc」を運営するバルス 代表取締役社長 高島郁夫氏(写真=右)

photophoto N706iのカラーは、pink、white、gold、blackの4色

photophoto NECのPCと携帯電話の広告キャラクターを務める玉木宏さん。N706iの広告では、Nanamiさんと兄妹という設定。撮影現場でも良きお兄さんっぷりだったとか

photophoto ハワイが大好きというNanamiさんは、本当にハワイへ出かけることをイメージしてCM撮影に臨んだとのこと

 さて、N706iはドコモの国際ローミングサービス「WORLD WING」(3G+GSM)に対応しており、ハワイはもちろんペルーのマチュ・ピチュも対応エリア。ケータイを日本から持っていってそのまま利用できる。

 改めてN706iの印象を聞かれた玉木さんは、「3GとGSM対応ということは、(世界の)どこでも使えるということ。通話だけでなく、メールもできるのは便利ですね」と話し、さらに「とても薄くて軽いのにワンセグにも対応している。なんでもそろってるというケータイですね」と続けた。

 NanamiさんはN706iについて、「“旅ケータイ”として便利なのはもちろんですが、背面パネルの『マイシグナル』がキラキラと光ってとてもかわいい」と印象を語り、「それとピンクが好きなので、N706iのPinkがお気に入りです。Francfrancオリジナルのトラベルセットも付いてくるので、旅にはきっと便利ですね」と、Pinkのアピールも忘れなかった。

背面パネルの「マイシグナル」は、7×17個のLEDが並ぶサブディスプレイのような機構。N706iでは色がブルーに進化した(写真=左)。カラーバリエーションのpinkは、Francfrancのオリジナルトラベルグッズが付属するスペシャルパッケージ

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photophoto ステージにはFrancfrancのピンクのソファも登場。六本木ヒルズにオープンする期間限定の「Francfranc×N706i TRAVEL cafe」にも置かれる

かわいいケータイには旅をさせろ――N706iの開発コンセプトとは

photophoto NEC モバイルターミナル事業部 事業部長代理 兼 チーフクリエイティブディレクターの佐藤敏明氏(写真=左)。N706iのプロモーション内容を発表するNEC モバイルターミナル事業部クリエイティブマネージャーの増田隆幸氏

 N706iの開発コンセプトについてNEC モバイルターミナル事業部 事業部長代理 兼 チーフクリエイティブディレクターの佐藤敏明氏は、ずばり「旅」であると述べ「旅のわくわくどきどきをケータイで表現したかった」と、その意図を明かした。

 なぜ旅なのか――。佐藤氏は、現代は誰もがインターネットを通じてさまざまな情報を手に入れられる時代で、それがグローバルなカルチャーになっていると説明する。「しかし、これは現代人に限ったことではなく、昔も探検家や冒険家などが好奇心や探求心の赴くままに探索していた。それになくてはならないのが、例えば羅針盤のような“新技術”。今は携帯電話が、多くの人の好奇心や冒険心を動かすきっかけになっている」(佐藤氏)

 佐藤氏によると、情報ツールである携帯電話は、今や衣・食・住にプラスされるような新たな存在であり、コミュニケーションだけでなくその先にあるアクティブな活動(=旅)の“窓口”になっているという。ファッションアイテム、あるいはライフスタイルを充実させるパートナーになりつつあるケータイを、より身近な存在として長く使ってもらうために、Francfrancとコラボレートすることで所有する喜びを持たせ、海外ローミングやワンセグ、おサイフケータイに対応させるなど、必要十分な機能を搭載して道具としての完成度を高めたという。

photo 左から、NEC商品企画部の有田氏、佐藤氏、高島氏、増田氏

Pinkなら夜の六本木でモテモテ? 昼の六本木では期間限定カフェをオープン

photo バルス代表取締役社長 高島郁夫氏

 Francfrancを展開するバルスの代表取締役社長 高島郁夫氏は、「N706iのモックアップをひと月ほどFrancfrancの店頭に展示したが、『カワイイ』『素敵』という声をたくさんいただいた」と、N706iに対する注目度の高さを語った。

 「女性が何かを見て『カワイイ』『美しい』というときは、そのものがかわいいだけでなく、それを持った自分がかわいい、美しいと考えている。特にケータイは体の一部のようなものであり、その傾向が強い。より多くの女性がN706iを持って、カワイイ女性になってほしい。男性もピンクを持てば、六本木でモテること間違いなしですね」(高島氏)

 N706iは、7月18日にオープンするFrancfrancの渋谷旗艦店を始め、全国80店舗にモックアップを展示。また、六本木ヒルズ2階の「hills/cafe」では、7月5日から7月8日まで、期間限定の「Francfranc×N706i TRAVEL cafe」をオープンする。端末と同じく、ピンクをキーカラーにした空港のラウンジを思わせる空間で、異国を旅行するイメージが味わえるという。1日限定10食のオリジナルスイーツのほか、ピンクのオリジナルドリンクも提供する。

 もちろん、N706iの実機展示や、Francfrancのソファやコーヒーテーブルも用意。本当に旅の計画を練られるよう、HISのツアーコンシェルジュも常駐し、ガイドブックなどのライブラリーも設置する。さらに、玉木宏オリジナルグッズの配布も予定している。

photophoto 「Francfranc×N706i TRAVEL cafe」では、ピンクをイメージしたオリジナルのドリンクとスイーツを楽しむことができる(写真=左)。

オリジナルメニューは(写真=左)、ドリンクが後列から「HAPPY TRAVELER」(クランベリージュースとグレープフルーツのノンアルコールソーダカクテル)、「SWEETIE ROSE」(ローズの香りを加えた甘めのピーチジュース)、「Francfranc×n706i コスモポリタン」(クランベリージュースを多めにしたウォッカベースのカクテル)、「シャンパンカクテル“pink”」(ストロベリー果汁をシャンパンで割ったカクテル)

スイーツは手前左から、点灯するマイシグナルも再現されたN706i型のチョコレートファッジと、ラズベリーのムース、そして中列左の杏仁プリンという3種類。中列右にあるのが、どのスイーツにかけても楽しめるという木イチゴのソース

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