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インタビュー2008年07月02日 20時35分 更新
開発陣に聞く「Cyber-shotケータイ W61S」(中編):電動レンズカバーとスライドボディが腕の見せどころ――「W61S」の作り方「Cyber-shotケータイ W61S」開発陣インタビューの第2回は、ソニー・エリクソンが得意とするスライドボディに隠された秘密と、国内端末では初という自動レンズカバーの開発背景に迫る。
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Cyber-ShotケータイW61Sはカメラキーを押すことで自動レンズカバーが開き、カメラモードになる。レンズカバーは、終話キーを押してカメラモードを終了させたり、再生キーを押してフォトビューワーを起動させると、自動で閉じる
(このムービーをご利用いただくにはFLASHプラグイン(バージョン8以上)が必要です。ムービーはこちらからでも参照できます) |
斬新で高度な技術を採り入れた電動レンズカバーだが、金属盤や駆動用のモーターを搭載することで、部品点数が増えるというデメリットもある。SO905iCSのような手動レンズカバーのほうが薄くできるが、安西氏は「ある程度サイズが犠牲になろうとも、ワクワクするギミックの搭載を優先させた」と話す。
「全体的なこだわりでもあるんですけど、カメラを見せるときに大事なのは質感だと思います。デザイナーとしては金属を使ってカメラを表現したかった。設計側も薄くしつつも強度を持たせたい――こうした双方の要望が合致して、金属を生かすデザインになりました」(大倉氏)
そしてバッテリーカバーにもちょっとした工夫が盛り込まれた。一般的なケータイのバッテリーカバーは四角形にカットされているが、W61Sでは曲線が使われた。この曲線はレンズの同心円を描いており、カメラであることを強調している。さらに撮影補助用ライトやソニー・エリクソンのロゴも円形で、裏面は“円”が隠しテーマになっているという。
「カメラやギミックを盛り込んで大きくなってしまった分、できるだけ丸みを帯びたフォルムにして持ちやすくしました。W61Sを店頭で買われた女性の声を聞くと、『パッと“見てこんなの持てない”と思ったけど、握ってみるとほかの薄型ケータイよりも持ちやすい』といった反応が多かったですね」(冨岡氏)
デザインのこだわりは裏面だけではない。フラットなディスプレイ面やカメラ起動キー、シャッターキーのデザインにも力が入っている。また、細かいパーツにもW61Sならではのこだわりが散りばめられた。
「シャッターキーは、『道具』として高い価値が見いだせるよう、カメラらしさにこだわった形状にしています。また、カメラレンズの裏にはディスプレイがあることを意識させたかったので、ディスプレイ面はあえてフラットにしました。弊社のスライド端末でディスプレイ面がフラットなのは、W61Sが初めてです」(大倉氏)
「デザイナーから『高級感のあるパーツを入れてほしい』という要望があったので、(レンズカバーの)リング部分にはメッキパーツを使ったり、Cyber-shotのロゴにはアルミを絞ったダイヤカットを用いています。ここはSO905iCSとは違った手法で頑張った部分ですね。シャッターキーも通常は蒸着塗装を施したものが多いですが、W61Sはアルミを削り出して、デザイナーからの要望でスピン目を入れています。その周りには亜鉛ダイキャストのパーツを、さらに外周のフレームは不連続蒸着塗装で仕上げて高級感を出しました」(安西氏)
メインカラーには、ケータイで日常生活をどんどん楽しみたいというアクティブなユーザーイメージから、スペクトラムピンクが選ばれた。「Cyber-shotの定番色はシルバーですが、Cyber-shotケータイとしての新しいイメージを映したかった」(冨岡氏)という。
「ピンクとはいっても、アルミ感があるピンクにしています。デジカメのボディはアルミでできていますので、W61Sにはアルマイト処理を施し今までのピンクとは違う、デジタルカメラらしい色をねらいました」(大倉)
「表面と裏面では質感が違います。表面はクリアパネルを使ったこともあり、つややかで奥行き感があります。一方で、裏面はマットな質感にしています」(安西氏)
またW61Sは、“スライドケータイ”としての作り込みも徹底された。スライド端末のディスプレイ面の裏にはスムーズに開閉するためのレールが敷かれているが、ソニー・エリクソン端末は、これが隠されている。もちろんW61Sでもこのレールは見えないように配慮されている。レールがないほうが形としては美しいが、「レールを省くことで難易度が1つ上がる」(安西氏)という。
「本体を閉じた状態の安定感は、ユニットの精度がものすごく高くないとキープできません。スライドのレールはデザイナーからも見せたくないという要望がありましたし、『ウォークマンケータイ W52S』もレールなしだったので、メカ設計としても譲れない部分でした。W52Sのユニットをベースにしていますが、そこから全体的に見直して、強度アップを図りました。開いたときの安定感はW52Sよりも高くなっています」(安西氏)
次回、W61S開発陣インタビュー後編では、楽しく写真を撮ることができるデコフォトや、撮った後も楽しいフォトビューアーやブログアップなど、カメラを活用するための機能について取り上げる予定だ。また、「KCP+」の採用で搭載が見送られた機能や、今後の端末開発についても話を聞く。
「W61S」の作り方――まず、この狭いスペースに“Cyber-shot”を詰め込みましょう
例えば「合コンで便利」――高機能を生かす“Cyber-shotケータイ”のバランス感覚
“Cyber-shot”ならではのおもしろさが詰まっている──「Cyber-shotケータイ W61S」
もっさりしてる?――「Cyber-shotケータイ W61S」
写真と動画で見る“Cyber-Shotケータイ”「W61S」(ソフト編)
写真で解説する“Cyber-Shotケータイ”「W61S」(外観編)
ワンセグとBluetoothに対応した“全部入り”Cyber-Shotケータイ──「W61S」[田中聡(至楽社),ITmedia]
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