第1回 7月11日、未来を買ってきた「WILLCOM D4」ロードテスト(1/3 ページ)

» 2008年07月19日 01時37分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
photo WILLCOM D4

 何やら世間が騒がしい7月11日、もう1つの“未来”を買った。

 もちろん買ったのは「WILLCOM D4」だ。筆者は「Advanced/W-ZERO3[es]」購入時、この1年後にはAdvanced/W-ZERO3[es]あるいは初代W-ZERO3の後継モデルが出るだろうと予想しており、Advanced/W-ZERO3[es]はウィルコムの割賦販売制度「W-VALUE SELECT」を利用しなかった。

 実は、ほんの1、2週間前までは「WILLCOM 03」にするつもりだったのだが、リアルダイヤルキー派の筆者は実機に触って文字入力を試したらガックリ。日本語変換は大きな進化を遂げていたものの、Ctrlキー+I/J/K/L/O/Pのショートカット操作で、かな→カナ/英数変換が使えなかったという(個人的には)驚愕の事実も同時に分かった。そして機種変更時の価格が割高という、ちっとも長期利用ユーザーを優遇しないと感じるウィルコムの販売方式に腹が立ち、WILLCOM 03への機種変更は保留したのだった。

 もっともこの段階でも、WILLCOM D4を買う気はなかった。筆者は、WILLCOM D4の発表会で展示されていたデモ機にすでに触れていた。この時の感想は……正直、最悪。「チューニングはまだまだです。これから徹底して煮詰めます」という説明を受けてはいたが、ブラウザ1つ起動するにもイライラするくらいとろかったし、W-SIMによるEメール自動受信の仕組みや中途半端と感じるキーボードサイズなども含め、“Ultra Mobile”というコンセプトもどうも同意できなかった。

 ではなぜ買ったのか、ということになる。初めて触れた発表会から7月11日の発売日までの間、「まてよ」といろいろと考え直させるできごとがいくつかあったのだ。

  1. Atomは意外とイケルかも。メモリは1Gバイトでもそこそこかも:別途、いくつかAtom N270(1.60GHz)搭載の小型ノート端末に触れた。Web関連はもちろん、動画再生もそこそこ満足いくものだった。試した機種のメモリ容量もWILLCOM D4と同じ1Gバイト。これならAtom Z520(1.33GHz)のWILLCOM D4でもそれなりにイイのでは、という確信に近い期待。
  2. WILLCOM D4なら新規契約も機種変更も、W-VALUE SELECTを用いた支払い総額は同じ:これなら真っ当だ。
  3. “結局、追加購入することになるだろう”と思っていた大容量バッテリーがもらえることになった
  4. ウィルコムの料金プラン「新つなぎ放題」と「話し放題」の利用で、データ通信とウィルコム間通話が4860円/月で定額:これは悪くないぞ。W-VALUE SELECTで買うので、新つなぎ放題の契約解除手数料もない。

 ……などである。

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