何やら世間が騒がしい7月11日、もう1つの“未来”を買った。
もちろん買ったのは「WILLCOM D4」だ。筆者は「Advanced/W-ZERO3[es]」購入時、この1年後にはAdvanced/W-ZERO3[es]あるいは初代W-ZERO3の後継モデルが出るだろうと予想しており、Advanced/W-ZERO3[es]はウィルコムの割賦販売制度「W-VALUE SELECT」を利用しなかった。
実は、ほんの1、2週間前までは「WILLCOM 03」にするつもりだったのだが、リアルダイヤルキー派の筆者は実機に触って文字入力を試したらガックリ。日本語変換は大きな進化を遂げていたものの、Ctrlキー+I/J/K/L/O/Pのショートカット操作で、かな→カナ/英数変換が使えなかったという(個人的には)驚愕の事実も同時に分かった。そして機種変更時の価格が割高という、ちっとも長期利用ユーザーを優遇しないと感じるウィルコムの販売方式に腹が立ち、WILLCOM 03への機種変更は保留したのだった。
もっともこの段階でも、WILLCOM D4を買う気はなかった。筆者は、WILLCOM D4の発表会で展示されていたデモ機にすでに触れていた。この時の感想は……正直、最悪。「チューニングはまだまだです。これから徹底して煮詰めます」という説明を受けてはいたが、ブラウザ1つ起動するにもイライラするくらいとろかったし、W-SIMによるEメール自動受信の仕組みや中途半端と感じるキーボードサイズなども含め、“Ultra Mobile”というコンセプトもどうも同意できなかった。
ではなぜ買ったのか、ということになる。初めて触れた発表会から7月11日の発売日までの間、「まてよ」といろいろと考え直させるできごとがいくつかあったのだ。
……などである。
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