もう1つ気になるのはバッテリー駆動時間。無線LAN利用時の実測値を計測してみた。
IEEE 802.11gで無線LAN接続し、タブブラウザ「Donut Rapt」でITmediaのトップページ、+D Mobile、+D LifeStyle、+D PCUSERの4サイトを同時に、かつそれぞれ30秒間隔でリロードするように設定して30分動作させた。リロード間隔はバラバラで、HDDはほぼ絶え間なくアクセスが発生している状況。なお、ブラウザ利用では必要十分と判断したので電源プランは「省電力」を選択し、ディスプレイはそもそも結構明るいので10%に設定。筆者が外出時にバッテリー駆動用として“常時使う”電源設定ということになろう。
30分経過後のバッテリー残量は46%/残稼働時間は26分。ここからバッテリー残量5%まで使用した時の合計動作時間は約53分だった。
もちろん、長くはない。これから届くであろう大容量バッテリーは標準の3倍の容量があるので、同じ使い方で単純計算すると2時間半以上という感じか。まぁこれでも決して長くはないのだが、筆者はWILLCOM D4を使い始めてから、「それでもいいかな」とも思い始めている。なぜなら、ケータイのフルブラウザやWindows Mobile搭載スマートフォン端末を利用した場合と比べると、圧倒的に情報を引出すために必要な労力や手間が少なく、短時間ですむことが分かったからだ。
さて、WILLCOM D4を一般的なノートPCやUMPCと比較すると、確かに突っ込みどころ満載だ。決して長くはないバッテリー駆動時間、中途半端なPHSとしての機能など、否定したくなるネタを引っ張り出すのも容易ではある。
しかし実際に手にしてみると、このサイズと重量でフル機能のWindowsが動作するメリットもしっかりと感じるのである。否定するのもまずは「愛少女ポリアンナ」のように“よかった探し”をしてみてからでも遅くはないかなと思っていたりする。
さて、次回はなにを試そうか。
(続く)
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