ワイヤレスジャパン2008のKDDIブースは、6月3日に発表した新モデルの実機とLISMO VIDEOやau Smart Sportsといった新サービスをチェックできるauコーナーを中心に、2009年からサービスを開始するUQコミュニケーションズのモバイルWiMAXコーナー、ワンセグエリア放送システムなどを展示するR&Dコーナー、法人向けサービスや安心安全への取り組みを紹介するソリューション・CSRコーナー、そしてブース内セミナーと5つの要素で構成されている。
auコーナーには、6月3日に発表された夏モデルが勢ぞろい。2WAYオープンスタイルを採用したAV機能重視のハイエンドモデル「Woooケータイ W62H」や、待望の防水・タフネスケータイ最新モデル「G'zOne W62CA」は特に注目を集めていた。また、外装パネルを丸ごと交換できる「フルチェンケータイ re」用のオリジナルデザインパネルやUIを大幅に変更できるナカチェンの「デザイン」を展示。さらに、フルチェンケータイの特別モデルとしてサザンオールスターズのデビュー30周年を記念した「サザンケータイ」を会場で初披露した。さらに、「Sportio」を利用したau SmartSports Run&Walkの新機能「BEATRUN」や、EZ MYスタイリングの体験コーナーを設置している。また、7月17日に開業したじぶん銀行などをアピールした。
2007年12月、総務省から2.5GHz帯を利用する次世代高速無線通信事業の免許を受けたUQコミュニケーションズ(当時はワイヤレスブロードバンド企画)は、母体となったKDDIの出展ブース一画を使ってモバイルWiMAXをアピールした。
UQコミュニケーションズは、2009年2月28日から東京23区および横浜・川崎市で試験サービスを開始する予定。2009年度夏までにはエリアを東名阪に広げ、2012年度までに全国展開する計画だ。本格展開する2012年は、「LTE」などSuper3G方式の通信規格がスタートしている次期だが、担当者は「LTEは、2010〜2011年ころに試験サービスを開始する予定。モバイルの世界で2年の先行期間は非常に有利」と自信を見せた。また、同時期にスタートする次世代PHS「WILLCOM CORE」については、端末や基地局などの調達コストが低く済みため、モバイルWiMAXのほうがメリットがあるという。料金プランなどは“もう間もなく”発表されるという。なお、サービスはUQコミュニケーションズから直接提供されるだけでなく、ISPによるMVNOなども検討されている。
展示コーナーには、MID型のモバイルWiMAXコンセプトモデルや重さ2.5キロと軽量な屋内用基地局などを展示。さらに、韓国の「Wibro」など、すでに海外でスタートしているモバイルWiMAXサービス用の端末を展示し、注目を集めていた。
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