ケータイのリサイクルをしない理由、「思い出を残したい」「個人情報流出が不安」

» 2008年07月30日 07時00分 公開
[ITmedia]

 ネットエイジアは7月29日、「ケータイリサイクル」に関する実態調査の結果を発表した。調査は7月24日から同28日まで、全国の20歳から49歳のケータイユーザーを対象に実施したもので、回答サンプル数は435人。

 同調査によれば、直近のケータイ(携帯電話・PHS)の買い替え時に古い端末をどのようにしたかを聞いたところ、古い端末を「自宅に置いている」という回答が62.3%で最多だった。次いで「自宅等で電話以外の用途に使っている」が21.8%となっており、「買い替え時等で、ケータイショップを通じリサイクルとして回収に提供した」人は11.1%だった。特に2008年に買い換えたユーザーではリサイクル率が5.6%となっており、2007年買い替えした人が12.0%だったのに比べ減少傾向が見られた。

 これまでにケータイをリサイクルした経験があるのは41.8%で、年代別では20代が39.2%、30代が43.8%、40代が41.7%と、20代でのリサイクル経験が少な目となっている。

 ケータイをリサイクルしたことがない回答者に、リサイクルしない理由を複数回答で聞いたところ、「端末に残している写真など思い出として取っておきたいから」との回答が最も多く54.5%だった。次いで「個人情報の流出が怖いから」が41.5%となっているほか、「通話以外の機能で使いたいから」が27.7%、「子どもにおもちゃとして使わせるため 」が19.4%、「端末が故障した場合の予備に取っておきたいから」が18.6%で続いている。

 通話できないケータイ端末を自宅に置いている回答者に、端末をどのような用途で利用しているかを複数回答形式で聞いたところ、「アラーム(目覚まし)機能」が36.3%、「カメラ機能」が25.6%、「アルバム機能」が22.6%、「ゲーム機能」が18.4%、「アドレス帳」が16.7%、「時計機能」が14.9%、「メールの確認」が12.9%、「動画機能」が12.7%と並んだ。

 なお、ケータイ端末は資源として量が少ない、もしくは量が多くても産出が難しい金属「レアメタル」が含まれており、リサイクルの価値があることを知っていた回答者は全体の76.3%だった。また、現在通話ができないケータイを自宅に何台置いているのか尋ねたところ、「1台」が19.5%、「2台」が29.2%、「3台」が22.3%、「4台以上」は21.4%となり、「1台も置いていない」という回答は7.6%にとどまった。

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