作品名 | ハプニング(The Happening) |
監督 | M・ナイト・シャマラン |
制作年・製作国 | 2008年アメリカ作品 |
今回ご紹介する作品は、ニューヨークから始まり、アメリカ各地で次々と人が死んでいく恐ろしい現象を描いた『ハプニング』。人々は携帯電話を通じて情報を交換し、映画の中では、iPhoneに送られてきた衝撃的な動画もスクリーンに映し出されます。
ジョギングをしたり、読書をしたりと多くの人々で賑わう、ニューヨークのセントラルパーク。いつもと同じ穏やかな朝が、その日は絶叫で覆いつくされます。ある瞬間から、人々が奇妙な言葉を発し、やがて方向感覚を失い、最後には自ら死を選んでしまうという現象が起こりはじめ、それはやがてセントラルパークからマンハッタン中に広がっていきました。
高校で科学を教える教師エリオット(マーク・ウォールバーグ)は、授業の途中で呼び出され、校長から生徒を全員帰宅させるように伝えられます。そしてこの現象が、ニューヨークから全米各地に広がっていることが分かってきました。原因が分からないまま、テロの可能性も含めて、有毒ガスなのか感染病なのか、見えない脅威に怯える人々。
エリオットは同僚の教師ジュリアン(ジョン・レグイザモ)に誘われて、安全な場所へ電車へ避難することを決意。さっそく妻のアルマ(ズーイー・デシャネル)に、携帯電話で連絡します。
「ニューヨークが大変なことに」
アルマもニュースで異変を知り、怯えていました。
「ジュリアンが一緒に安全な所に避難しようと言ってくれたんだ」
しかしアルマは、エリオットの言葉によそよそしく頷くだけ。エリオットとアルマの関係は冷え切っていて、友人のジュリアンも心配するほどだったのです。エリオットは、この緊急事態こそ、夫婦の絆で乗り超えられると信じていました。
自宅に戻り、アルマと共にジュリアンが待つ駅へと向かったエリオット。しかし、依然としてアルマは心ここにあらず、という状態。乗車直前でエリオットと口論になり、別々の席に座ると言い出します。エリオットは、しかたなくアルマと別れます。
ジュリアンは娘のジェス(アシュリン・サンチェス)と共に妻の到着を待っていましたが、妻は電車に間に合わず、はなればなれに。怯えるジェスをエリオットは優しく励ますのでした。
こうして郊外へと向かって動き出した電車。しかし、途中の名も知らぬ街で立ち往生してしまいます。運転士たちは、鉄道関係者の誰とも連絡が取れない状況に当惑していました。電車が動かないと分かった乗客たちは、線路から街へと歩き、見つけたダイナーで互いの情報を交換します。フィラデルフィアやプリンストンも脅威にさらされていると知り、ジュリアンは妻を探しに行くとエリオットに告げ、娘のジェスを守ってほしいと頼みます。ジュリアンの決断を聞き入れるエリオット。
こうしてエリオットは、アルマとジェスを連れ、安全な場所を探し続けます。エリオットは、ジェスを守り抜くことができるのでしょうか? そして、この異変の原因とは?
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