第1回 「楽してメタボを解消したい」──そんな2008年夏Sportio&au Smart Sportsロードテスト

» 2008年08月12日 18時04分 公開
[太田百合子,ITmedia]

photo 小型のストレートボディが特徴の「Sportio」 ※写真はモデルさんです

 手のひらにすっぽり収まるauの夏モデル「Sportio」は“au Smart Sports”サービスを存分に活用するために生まれた。

 au Smart Sportsのメイン機能が「Run&Walk」。携帯のGPS測位データとWebサイトを活用して、ランニングやウォーキングを支援するサービスだ。専用の携帯アプリを起動して、携帯を身に付けながら実際にトレーニングを行うと、移動距離と速度、そこから計算される消費カロリーといったデータを集計でき、会員制のWebサイトへ自動でアップロードしてくれる。このRun&Walkアプリを入手すればGPS搭載の旧au端末でも利用できることもあり、2008年1月の開始以来、すでに十数万ものユーザーがいるようだ。

 中でもSportioは、Run&Walkアプリを標準でプリセットするとともに専用メニューや専用の一発起動ボタン「SSキー」を搭載。さらに、モーションセンサーも内蔵し、Run&Walkアプリを起動しなくても移動距離や消費カロリーを計測する「カロリーカウンター」機能が使え、GPS電波が届かない屋内でも計測できるなど、au Smart Sportsサービスをフル活用できるよう工夫されている。

 それだけに持ち歩きやすい小型サイズはもちろん、ランニングやウォーキングなど“身近”なスポーツをケータイとともに便利に行うための便利機能が備わっている。「ケータイがあなたの専属トレーナーになる。Run&Walkで“自分磨き”をサポート」──。このキャッチコピーにまんまと惹かれ、Sportioとau Smart Sportsで“メタボ”も楽に解消できるのなら安上がりかもと考えたのである。

“Sportio”、一番はじめのハードルが意外に高い

photo 以前に使用していたドコモの「premini-II」とサイズを比較。Sportioはやや幅広いが、短く薄い。ディスプレイが大きい分、ダイヤルキーが少し窮屈にまとめられた印象だ

 au Smart Sportsはケータイを常に身に付けて実行する。小さく軽いということはほかの機種より邪魔になりにくい。Sportioはよくある携帯音楽プレーヤーくらい(というと少し大げさだが)のイメージで、携帯できるだろう。

 この小型サイズは独特のキーレイアウトにより実現する。通常のケータイなら十字キーの下にダイヤルキーがあるが、Sportioは左に十字キー、右にダイヤルキーを配置する独特のレイアウトとなっている。

 見ただけで窮屈そうなダイヤルキーは、やはり小さい。しかし、しっかりとした凸があるので見た目ほど押しにくくはない。それよりケータイの操作に欠かせない十字キーがいつもと違う左側にあるために、どうしても表示内容とズレが生じてしまうのにとまどう。

 例えばメニューを表示すると、画面の下に左からカレンダー、選択、サブメニューの、左右のメニューキーと決定キーに割り当てられた項目が表示される。普通のケータイであればあまり深く考えなくてもそれぞれのメニュー表記の下にあるキーを押せばよいわけだが、Sportioはこれがずれている。このため、はじめは直感的に操作できず、かなり戸惑うことになる。起動時にガイダンスが表示されるのでこれを参考に、とにかく慣れてしまうほかない。

 ……これも1つの“ワークアウト”なのだろう。いきなりハードルが高い。

photophoto 起動時にどのキーでどの操作を行うといったガイダンスが表示される。画面下部に表示される3つの操作のうち、左がアドレス帳キー、右がアプリキー、中央は決定キーで操作する。もう1つ、「キャンセル」の意味でよく使うクリアキーが十字キーの下にないのも慣れが必要かも。ちなみに“とりあえずカタチから入る”タイプなので、アディダスのアームポーチやウェア類もしっかり導入済み

GPSが利用できない屋内でも使える“モーションセンサー”を搭載

photo 待受画面だけでなく、メニュー画面でも歩数、距離、消費カロリーをチェック可能。au Smart Sports Run&Walkのサービスに会員登録すると、カロリーカウンターで計測したデータも自動でアップロードされ、蓄積されていく

 コンパクトなボディサイズもそうだが、数あるau Smart Sports対応機種の中からSportioを選んだ理由は「モーションセンサー」にある。

 モーションセンサーを搭載しない機種は、Run&Walkアプリを手動で起動し、GPSによる位置情報を捕捉しないと距離や速度、消費カロリーを計測できない。モーションセンサーにより、必ずしもGPSを使用せずともこれらの計測が可能になる。また、アプリをわざわざ起動しなくてもケータイを普通に持ち歩くだけで自動的に消費カロリーを計測してくれる「カロリーカウンター」も利用できる。

 計測したデータは待受画面やメニュー画面の上部に随時表示される。これだけでもちょっとした歩数計がわりに使える。

 また、標準メニュー以外にもカロリーカウンターと連動する待受画面がメーカーの携帯サイトで配信されている。中には消費カロリーに応じて待受キャラクターが育っていくといったゲーム要素を含めたものもあり、気分によって変更していくのも楽しそうだ。これらはau Smart SportsのWebサイト経由で各コンテンツプロバイダのサイトから入手できる。

 au Smart SportsのWebサイトへは、Run&Walkアプリを通じてアクセスする仕組みになっている。初回のアクセス時(アプリ起動時)に会員登録を行う。会員コースは無料のライトコース、月額105円のベーシックコース、月額315円のプレミアムコースと3種類あり、それぞれ利用できるサービスの差で料金が異なる。

 まずは“どんなものか少し試してみよう”くらいの気持ちなら、ライトコースが無料で安心。ただ、自分のペースを維持しながら本格的に走り込みたい人や、Run&Walkの機能を自転車などでも利用したい、そして「必ずメタボを解消」という“やる気”があるならベーシックコース以上にしておきたい。ちなみに、2009年1月までベーシックコースの月額料が無料となるキャンペーンが行われているので、今なら料金面でもお勧めだ。

 会員登録が終われば準備はOK。とりあえず不安なのは、果たして「どれだけ続けられるか」ということ。次回はもう少し機能を具体的に使っていくことにする。

(次回に続く)

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