防水&タフでさくさく快適、画質と機能に期待しすぎなければ……ね──「G'zOne W62CA」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)

» 2008年08月13日 15時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
photo カシオ計算機製の「G'zOne W62CA」(フローズンホワイト)。このほか、スパークリンググリーンとバーンドブラックも用意する

 個人的に今回の夏モデルで「iPhone 3G」に次いでそそられたのが、auの“防水&タフネス”モデル「G'zOne W62CA」(カシオ計算機製)なのである。

 何より温度センサーと方位センサーで遊べる内蔵ツール「G'z Gear」がおもしろい。気温や方角などが分かるだけなのではあるが、その場でさまざまな状況(時刻や現在地、方角、温度、時刻など)をぱっと表示してくれることに何かグッとくる。

 それはさておき、カシオ計算機(カシオ日立モバイルコミュニケーションズ)といえば「EXILIMケータイ W53CA」(カメラレビュー参照)を出したメーカーであり、以前からカメラ機能には定評があった。G'zOne W62CAのカメラは有効197万画素CMOSとはいえ、そんじょそこらの200万画素カメラケータイよりはよい絵を撮ってくれるに違いあるまいと期待しつつ、画質をチェックしていこう。

 とりあえずは写りを見てみるべし。いつもの黄色い象のすべり台から。参考までにEXILIMケータイ W53CAでも同じ日にほぼ同一の条件下で撮ったので、差を比べてみてほしい。

photophoto 黄色い象のすべり台 左:G'zOne W62CA/右:EXILIMケータイ W53CA

 ……違いすぎます。

 何より発色の傾向が違うし、ホワイトバランスも違う。いや、少し違うくらいは想像できたが、オートホワイトバランスや発色のクセまで違うのは予想外だった。レンズの性能にも違いがある。G'zOne W62CAは四隅が極端に外側に流れてしまっているのが分かるだろうか。写っている範囲が違うのはEXILIMケータイ W53CAのレンズがやや広角だからだ。

 次はあずまや。こちらはEXILIMケータイ W53CAを200万画素モードにして比べてみた。

photophoto あずまや 左:G'zOne W62CA/右:EXILIMケータイ W53CA

 EXILIMケータイ W53CAは、500万画素の絵を縮小して200万画素にしているのだからディテールの描写力も違って当然なのだが、それを考慮しても明らかにG'zOne W62CAは性能の低いCMOSセンサーを使っているんだなと想像できる。もちろん実際のところがどうかは分からないが、最近のケータイカメラ用CMOSセンサーとしてもあまり上等のものではないだろう。

 気を取り直して青空の写真に挑戦しよう。

photophoto 青空と白い煙突 左:撮影モード オート/右:撮影モード 風景

 撮影モードがオートのままだと少し青色がくすんでしまったが、風景モードにすると緑も青もあざやかに出て、いい感じになった。

photo 別構図の青空

 しかし、構図によってはこんな色になってしまう。オートホワイトバランスの安定度があまりよくないのかもという印象を受ける。

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