個人的に今回の夏モデルで「iPhone 3G」に次いでそそられたのが、auの“防水&タフネス”モデル「G'zOne W62CA」(カシオ計算機製)なのである。
何より温度センサーと方位センサーで遊べる内蔵ツール「G'z Gear」がおもしろい。気温や方角などが分かるだけなのではあるが、その場でさまざまな状況(時刻や現在地、方角、温度、時刻など)をぱっと表示してくれることに何かグッとくる。
それはさておき、カシオ計算機(カシオ日立モバイルコミュニケーションズ)といえば「EXILIMケータイ W53CA」(カメラレビュー参照)を出したメーカーであり、以前からカメラ機能には定評があった。G'zOne W62CAのカメラは有効197万画素CMOSとはいえ、そんじょそこらの200万画素カメラケータイよりはよい絵を撮ってくれるに違いあるまいと期待しつつ、画質をチェックしていこう。
とりあえずは写りを見てみるべし。いつもの黄色い象のすべり台から。参考までにEXILIMケータイ W53CAでも同じ日にほぼ同一の条件下で撮ったので、差を比べてみてほしい。
……違いすぎます。
何より発色の傾向が違うし、ホワイトバランスも違う。いや、少し違うくらいは想像できたが、オートホワイトバランスや発色のクセまで違うのは予想外だった。レンズの性能にも違いがある。G'zOne W62CAは四隅が極端に外側に流れてしまっているのが分かるだろうか。写っている範囲が違うのはEXILIMケータイ W53CAのレンズがやや広角だからだ。
次はあずまや。こちらはEXILIMケータイ W53CAを200万画素モードにして比べてみた。
EXILIMケータイ W53CAは、500万画素の絵を縮小して200万画素にしているのだからディテールの描写力も違って当然なのだが、それを考慮しても明らかにG'zOne W62CAは性能の低いCMOSセンサーを使っているんだなと想像できる。もちろん実際のところがどうかは分からないが、最近のケータイカメラ用CMOSセンサーとしてもあまり上等のものではないだろう。
気を取り直して青空の写真に挑戦しよう。
撮影モードがオートのままだと少し青色がくすんでしまったが、風景モードにすると緑も青もあざやかに出て、いい感じになった。
しかし、構図によってはこんな色になってしまう。オートホワイトバランスの安定度があまりよくないのかもという印象を受ける。
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