電子情報技術産業協会(JEITA)は8月18日、2008年6月の移動電話国内出荷台数実績を発表した。
携帯電話とPHSを合わせた総出荷台数は522万8000台で、前年同月比102.2%と5カ月ぶりのプラスに転じた。ドコモの906iシリーズを始めとする、携帯キャリア各社の2008年夏モデルが6月に入って続々と発売されたことで、4月、5月と300万台前半にまで落ち込んでいた出荷台数が6月に入って大きく増えたようだ。
携帯電話の総出荷台数は508万5000台で、こちらも前年同月比102.1%と5カ月ぶりの増加。単月で500万台以上の出荷を記録したのは2007年7月以来実に11カ月ぶりのことだという。ただ4月から6月までの3カ月間の累計で見ると、出荷台数は携帯電話が1156万9000台と前年同月比では90.1%にとどまっている。新しい販売方式が定着し、ユーザーの端末買い換えサイクルが長期化しているといわれており、年間の出荷台数は前年よりも少なくなると予想されているが、それを裏付ける数値といえそうだ。
なお総出荷台数に占めるワンセグ搭載端末の比率は、2008年6月に初めて7割を超えた。ワンセグ搭載端末の出荷台数は373万8000台で、前年同月比254.6%。総出荷台数に占めるワンセグ搭載機の割合は73.5%となった。ちなみにワンセグ搭載機の累計出荷台数は、統計開始後で3682万3000台となった。
PHSの国内総出荷台数は14万3000台。前年同月比では107.4%で、3カ月連続でプラスとなった。2008年3月の春商戦では出荷台数があまり増えなかったが、ここに来て新機種の発表などに合わせ出荷台数が増えているものと思われる。
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