おサイフケータイの利用率、3割にとどまるも高い満足度

» 2008年08月22日 07時00分 公開
[ITmedia]

 楽天リサーチは8月21日、電子マネーに関するインターネット調査の結果を発表した。調査は7月18日から同23日まで、楽天リサーチ登録モニターのうち電子マネーを利用している20〜60代の男女各500人、合計1000人を対象に行ったもの。

 同調査によれば、利用している電子マネーはビットワレットの「Edy」が28.2%でトップ。以下、JR東日本の「Suica」が28.1%、セブン&アイ・ホールディングスの「nanaco」が12.9%と続いた。鉄道・バス共通乗車カード「PASMO」は、40代、60代の男性、20代の女性に比較的利用者が多いという。

 また主に利用しているポイントプログラムは、「ANAマイル」が17.9%、「楽天スーパーポイント」が13.7%、「nanacoポイント」が12.3%で上位を占めており、「Suicaポイント」が11.7%でこれに続いた。性別で差がみられるのはイオンの「WAONポイント」で、女性が10.4%、男性が1.6%となっている。

 1カ月あたりの電子マネーによる支払額は、「1000円未満」という回答が最多で19.3%。「1000円〜1999円」が12.8%、「2000円〜2999円」と「1万円〜1万9999円」がともに11.3%でこれに続いた。「1万円〜1万9999円」という回答は、30代男性と40代以上の女性が比較的多く、特に60代女性は、全体の30%が1カ月当たり1万円以上利用している。

 電子マネーを利用する理由で圧倒的に多かったのは「支払いが簡単だから」で78.4%。「ポイントがつくから」が46.6%、「お金を持ち歩かないで済むから」が28.4%と並んだ。昨年の調査と比較すると、「ポイントがつくから」が21ポイントと突出した伸びを見せたという。

 電子マネーサービスに対する満足度は、「非常に満足」と「ある程度満足」を合わせた「満足層」が全体の7割以上を占めており、「やや不満」「非常に不満」を合わせた「不満層」を大きく引き離した。満足度が高かった項目は「決済方法」「チャージ(入金)方法」「チャージ(入金)できる金額の限界額や単位」など。他方、「使える(電子マネーで支払い可能な)店の多さ」では、不満層が36.7%を占めた。

 電子マネーを選ぶ際に重視する点については、「利用時にポイントがつく」という回答が58.9%と際立って多く、そのほか「普段よく利用する店で使える」が43.3%、「チャージできる場所の多さ」が35.8%、「使える店の数が多い」が33.4%。今後使用できるのが望ましい場所については、「スーパー」が51.4%、「コンビニエンスストア」が43.0%、「自動販売機」が41.0%でトップ3となった。

 なおおサイフケータイの利用率は30.3%で、利用している携帯電話会社は「NTTドコモ」が60.1%、「au(KDDI)」が27.4%、「ソフトバンク」が12.5%。利用者の15.8%が「非常に満足」、50.2%が「やや満足」と答えている。

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