5分で分かる、先週のモバイル事情8月23日〜8月29日

» 2008年09月01日 19時44分 公開
[ITmedia]

ドコモ、2段階料金制の「パケ・ホーダイ ダブル」を導入――10月から

 NTTドコモが10月から、2段階料金制のパケット定額サービス「パケ・ホーダイ ダブル」「Biz・ホーダイ ダブル」を提供開始する。

 パケ・ホーダイ ダブルは、同社が提供している月額4095円のiモードパケット定額サービス「パケ・ホーダイ」や、フルブラウザの利用も含む月額5985円のパケット定額サービス「パケ・ホーダイ フル」に代わるサービスとして提供するもの。iモードのみを利用する場合の上限料金はパケ・ホーダイよりやや上がるものの、利用が少ない月についてはコストを抑えられる。月額最低料金は1029円(1万2250パケットまで)、iモードのみ利用した場合の上限を4410円、フルブラウザも含めて利用した場合の上限額は5985円となる。

 Biz・ホーダイ ダブルは、Biz・ホーダイに代わるスマートフォン向けのパケット定額サービス。月額1029円から上限5985円の2段階料金制となり、「F1100」「HT1100」「hTc Z」「M1000」の4モデルが対象機種となる(2008年8月現在)。

 ドコモの発表を受け、ソフトバンクモバイルは同社のXシリーズ・iPhone向けのパケット定額サービス「パケット定額フル」の料金を改定し、月額定額料を1029円〜5985円の2段階定額制にすると発表。これにともない、iPhone 3Gの月額最低料金は2990円から2324円となった。

 なお、パケ・ホーダイ ダブル/Biz・ホーダイ ダブルの利用にあたっては別途申し込みが必要。現在提供中の「パケ・ホーダイ」「パケ・ホーダイフル」「Biz・ホーダイ」、パケット割引サービス「パケットパック10」「パケットパック30」は12月31日で新規申し込みの受付を終了する。同サービスのメリットとデメリットについては、検証記事を参照してほしい。

ウィルコム、大容量バッテリーを標準搭載した「WILLCOM D4 Ver.L」を投入

Photo 横スライドスタイルのCentrino Atom採用UMPC「WILLCOM D4」

 ウィルコムが、横スライドスタイルのCentrino Atom採用UMPC「WILLCOM D4」と大容量バッテリーをセットにした「WILLCOM D4 Ver.L」(ウィルコム・ディーフォー・バージョン・エル)を9月4日に発売する。

 WILLCOM D4向けには、標準バッテリー(持ち時間は約1.5時間)と大容量バッテリー(約4.5時間)があり、従来モデルには標準バッテリーが付属していた。WILLCOM D4 Ver.Lには大容量バッテリーが標準で搭載され、追加投資の必要なしに長時間の利用が可能になる。価格についてもMicrosoft Office 2007を非搭載とすることで従来モデルより安価におさえ、W-VALUE SELECT利用時の一括購入の場合で9万7700円となり、W-VALUE割引適用後の実質負担額は5万9300円となる。

総務省、度重なる事故でKDDIに行政指導

 総務省は8月28日、au one netやEZwebで4件の事故を起こしたKDDIに対して行政指導を行った。

 KDDIは2月から8月にかけて(1)au one netの設定ミスにより、Webメールで他人のメールが閲覧可能になる事故 (2)新メールフィルタの構築時に特定の文字を正確に変換できず、設定条件に合致しない着信拒否や転送を行う事故 (3)パケット通信設備の不具合により、au携帯電話のEZweb、電子メール、Cメールが利用できなくなる事故(4)サーバの不具合によってEZwebの閲覧が不可能になる事故 を起こしており、総務省が再発防止策の検討などを実施するよう指導した。

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事故 | au | EZweb | au one net | 総務省 | 行政指導


シャープ、ケータイの海外展開に本腰――2009年、欧米市場に本格参入

 国内のケータイ出荷台数が減少に向かう中シャープが2009年に携帯端末事業で欧米市場に本格参入することを明らかにした。

 すでにシャープは日本で人気の高いAQUOSケータイを台湾と香港の通信キャリアに提供しており、6月21日からは中国でも販売を開始。いずれの地域でも販売は好調に推移しているという。欧米市場向けにも限定的に端末を投入しているが、今後はボーダフォンを通じて欧州市場の販売規模を拡大したうえで販売網を開拓しながら、米国市場にシャープ製の端末を投入する。

 国内の携帯電話市場は、割賦制度の導入による買い替えサイクルの長期化や販売奨励金の廃止で従来より高くなった端末価格、コンシューマー市場の飽和などの影響で出荷台数の減少傾向が続いている。こうした中、端末メーカー各社がシェア拡大に向けた検討を始めており、松下電器産業が22年度にも中国・アジア市場に進出する姿勢を鮮明にしているほか、京セラは三洋電機の事業を買収して北米市場戦略を強化している。

MediaFLO、VHF帯で初の実証実験――ユビキタス特区の実験局免許を取得

 KDDIとクアルコムジャパンの共同出資会社、メディアフロージャパン企画は8月27日、沖縄県那覇市・豊見城市のユビキタス特区でMediaFLOサービスの実証実験を行うための実験局免許を取得したと発表した。

 実験試験局を豊見城市に設置し、9月下旬から試験電波の送信を開始する予定で、11月下旬の開局を目指す。試験では11月下旬から第I期試験としてVHF帯伝搬特性とMediaFLOの品質評価を行い、2009年秋をめどに第II期試験としてサービスやコンテンツなどの実証実験を行う。

 ユビキタス特区の実験は世界初となるVHF帯によるもので、同実験を通じて電波伝搬特性データや品質評価の結果を取得できるという。メディアフロージャパン企画はこの情報を、総務省が開始した携帯電話向けマルチメディア放送に関する技術的条件の検討に役立てたい考えだ。

GREEやMySpace、魔法のiらんどなど5サイトを「健全なサイト」と認定――EMA

 モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)が8月29日、「コミュニティサイト運用管理体制認定制度」の認定サイトを発表した。

 8月28日付けで第1回目の認定を受けたサイトは、オープンドアの「大集合NEO」、gumiの「gumi」、グリーの「GREE」、マイスペースの「MySpaceモバイル」、魔法のiらんどの「魔法のiらんど」。EMAでは今回認定した5サイトのほかにも順次審査を進めており、月に2回認定サイトを発表するとしている。

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