紅の赤、輝く雲をボディカラーに――ノキア、「NM706i」を披露

» 2008年09月10日 16時46分 公開
[後藤祥子,ITmedia]
Photo ノキア・ジャパンのタイラー・マクギー社長

 「NM706iの投入は、ノキアが日本市場に継続的にコミットしていることの証」――。9月10日、ドコモ向けFOMA端末「NM706i」の記者説明会に登場したノキア・ジャパンのタイラー・マクギー社長は、同端末を投入した意図を、こう表現した。

 NM706iは、ノキアの今年3モデル目の日本市場向け端末としてリリースされ、70xi系端末としては「NM705i」に次ぐ2モデル目のFOMAとなる。マクギー氏は、同社が日本市場を重要視していることを強調し、「今年後半には、さらにエキサイティングな新製品の投入を予定している」と期待を持たせた。

Photo 説明会の会場は赤坂サカス内のマキシム・ド・パリ。「NM705iと同じように、スタイリッシュでコンパクトな場所を選んだ」(ノキア・ジャパン マーケティング部 部長のベラ・シュワイガー氏)という。NM706iのボディカラーをイメージしたウェルカムドリンクや、発売を記念したケーキも登場

日本市場のニーズに最適化したボディカラー

Photo ノキア・ジャパン マーケティング部 部長のベラ・シュワイガー氏

 NM706iは、前モデルにあたるNM705iの機能やコンパクトさはそのままに、デザインとカラーを一新したモデル。3色のボディカラーのうち、パッショネートレッドとクラウディシルバーを日本のオリジナルカラーとするなど、日本市場向けにローカライズした端末として開発されたという。

 ノキア・ジャパン マーケティング部で部長を務めるベラ・シュワイガー氏は、「この端末は、日本に出回っている端末の中でも最軽量な端末の1つ。ポケットやハンドバッグにもらくらく収まる」と、コンパクトさをアピール。また、3G/GSMローミングへの対応により、世界の160の国や地域で使える点や、画面が消えると“ちょっとした化粧直し”に使えるくらいつややかなフロント面の塗装も、ノキアらしいこだわりだと説明した。

 デザインを語る上で欠かせない“ボディカラー”は、日本古来の伝統や自然からヒントを得たものだとシュワイガー氏。パッショネートレッドの赤は、伝統的な日本の口紅の「紅」から、クラウディシルバーは、桜の季節が終わったばかりのころの銀色に輝く雲にインスパイアされたという。

Photo 重さ94グラムと小型軽量なFOMA端末「NM706i」。3色のボディカラーのうち、パッショネートレッドとクラウディシルバーは日本限定色

Photo フロント面はつややかな、裏面はマットな塗装で仕上げ、それぞれの面に個性を持たせた。BluetoothはA2DPに対応し、ワイヤレスで音楽を楽しめる。対応するフォーマットはMIDI、WAV、AMR、MP3、AAC、eAAC、eAAC+、WMAなど

Photo 3つが手のひらに載ってしまうほどコンパクトなボディが特徴

後ろ姿の美しさをアピール

 NM706iのコアターゲットは、持ち物に対してこだわりを持つ20代から30代後半のビジネスパーソン。具体的には「他の人とは何か違うものを持ちたい」「自己を表現したい。個性を認められたい」「理想とする自分の姿を追求したい」という人たちだ。

Photo 携帯を“自己表現の手段”としてとらえる層をコアターゲットとする

Photo コアターゲット層の具体的なイメージ

 こうしたターゲット層の関心を引くためのアピールポイントとして選んだのが、NM706iの“後ろ姿の美しさ”だ。携帯電話のデザインといえばフロント面に注目が集まりがちだが、あえて裏面のデザインを全面に押し出し、隅々まで配慮されたデザインであることを訴求したい考えだ。

Photo 後ろ姿の美しさを広告で訴求(左)。購入者を対象としたキャンペーンのプレゼントは3色のカードケース(右)


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