イー・モバイルは9月10日、HSDPA方式を用いる高速モバイルデータ通信サービスのMVNO向け標準プランを策定し、ネットワーク接続料金などを公表した。
このMVNO向け標準プランは、総務省が5月19日に改定した「MVNOに係る電気通信事業法及び電波法の適用関係に関するガイドライン」に沿ったもので、イー・モバイルをMNOとしたMVNOサービスを検討する事業者向けに、モバイルデータ通信サービスの概要、MVNO事業者が負担する各種費用、技術的条件、運用、サービス開始までの手順等について説明されている。
項目 | 内容 | 金額(税別) | 単位 | 備考 |
---|---|---|---|---|
ネットワーク接続機能 | イー・モバイル側ネットワーク接続機能の利用料 | 700万円 | 10Mbps毎 | 月額 |
ネットワーク接続装置機能 | イー・モバイル側ネットワーク接続に係る装置機能の利用料 | 40万円 | 1ポート毎 | 月額 |
MVNO契約者回線維持機能 | MVNO契約者回線維持・管理機能の利用料 | 1100円 | 1契約者回線毎 | 月額 |
標準プランの接続プロトコルはレイヤー3。端末はイー・モバイル側が有償で用意するが、MVNO側で独自に調達することも可能だ。また、端末にセットするSIMはイー・モバイルからMVNO側へ貸与する形になる。MVNO事業者が負担する費用については、月額利用料を基本とし、さらに事務手数料、工事費等によって構成されている。
主な利用料は、ネットワーク接続利用料が10Mbpsごとに月額700万円(税別)、ネットワーク接続装置の利用料が1ポートごとに月額40万円(税別)、回線維持費が1契約ごとに月額1100円(税別)となっている。なお、日本通信がNTTドコモと結んだ相互接続契約では、レイヤー3の接続料金は10Mbpsあたり月額1500万円(8月6日の関連記事)。提供エリアの違いなど一概に比べることはできないが、接続料だけで比較するとイー・モバイルの標準プランはNTTドコモと日本通信のケースと比べて、約半分の価格になる。
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