作品名 | ハンコック(HANCOCK) |
監督 | ピーター・バーグ |
制作年・製作国 | 2008年アメリカ作品 |
今回ご紹介する作品は、ウィル・スミスが不死身のヒーローを演じた『ハンコック』。力を加減できず、ビルや道路を叩き割り、いつも悪態をつくハンコックは嫌われ者。ある会社員が携帯電話で通話中にハンコックに命を救われ、恩返しにイメージチェンジを提案します。
PR会社に勤めるレイ(ジェイソン・ベイトマン)は、PR会社で働く会社員。慈善活動のキャンペーンに力を入れていましたが、なかなか賛同を得られず、仕事はうまくいっていませんでした。営業に失敗した帰り道、レイは車を運転しながら、妻のメアリー(シャーリーズ・セロン)に明るいそぶりで
「もうすぐ家に着くよ」
と、携帯電話で連絡を入れました。すると突然、轟音が……。レイの車は渋滞で前に進めず、ちょうど線路の上に立ち往生してしまったのです。レイの車めがけて猛スピードで走ってくる電車……。動揺したレイは車を動かせず、間近に迫った電車に死をも覚悟します。
すると次の瞬間、レイの車は線路から抜け出し、電車との衝突が避けられたのです。そこに現れたのは、不死身のヒーロー、ハンコック(ウィル・スミス)。素手でレイの車を投げ飛ばし、電車を体当たりで止めたのでした。助かったことに、ほっとするレイ。何とか車から脱出すと、周囲に集まった人々がハンコックに向かって罵りの言葉を浴びせているのに驚きます。
「酔っ払い!」
「クズ!」
「スーパーヒーロー気取りか!!」
と、ヒーローであるはずのハンコックを批難する人々。それというのも、ハンコックは人命救助や犯罪者追跡などの時に、まったく力加減をせず、ほかの建物まで破壊し、それを反省するそぶりも見せないのです。レイはハンコックに近づき、
「君は命の恩人だ」
と素直に感謝します。そして、自分がPR会社に勤めていることを告げ、ハンコックのイメージを変えて愛されるヒーローに生まれ変わろうと提案します。本当は素晴らしいことをしているのに、態度が悪いせいで憎まれているハンコックを見て、もったいないと思ったのです。
レイはさらに命を助けてくれたお礼に、ハンコックを自宅に招待しました。
夫のレイから帰宅の連絡があった数時間後、まさかハンコックが家にやって来るとは思っていなかった妻のメアリー。野蛮なハンコックを嫌うメアリーは、あからさまに早く帰そうとします。
そんな嫌われ者のハンコックのイメージチェンジは成功するのでしょうか? そして、ハンコックの人間ばなれしたスーパーパワーの秘密とは?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.