ケータイが世に登場したころは、“携帯電話”という名称のとおり、ケータイは通話をするための道具だった。しかしその後、メール、Web、カメラ、おサイフケータイ、ワンセグなどの機能が搭載され、ケータイは“総合情報端末”といえるほどの進化を遂げた。
電話機という枠を超えて万能機器に進化したといえるケータイだが、実際に使っているのは通話とメールのみ……という人も多いだろう。しかし、あらためてケータイの機能を掘り下げてみると、生活に役立つ機能が眠っている可能性が高い。また、「ケータイは十分使いこなしている」という人も、使い方次第でさらに効率よくケータイを活用できるだろう。
本コーナーでは、日常生活や仕事でさらにケータイを活用するためのテクニックを紹介していく。
ケータイが登場する以前は、予定は手帳で管理するのが一般的だったが、現行のケータイはスケジューラーを標準搭載しており、ケータイでも容易に予定管理ができる。筆者もかつて予定管理に手帳を使っていたが、6年ほど前からケータイに移行した。「いまさら当たり前」ではあるが、ケータイのスケジューラーを使うメリットは以下が挙げられる。
「Googleカレンダー」や「Yahoo!カレンダー」などPCと連携したオンラインのスケジューラーも便利だが、インターネットに接続できる環境下でしか使えないので、圏外の場所で予定を登録、確認することは当然できない。
また、オンラインスケジューラーが使えないときに予定が入り、とりあえず手帳にメモっておいたが、登録するのを忘れてしまい、(さらに後で登録した)ほかの予定とバッティングする……といったことも起こりうる。ケータイの内蔵スケジューラーに逐一登録しておけば、こうしたミスも防げる。
筆者がスケジューラーとして初めて使った機種はJ-フォンの「J-SH09」だったが、「画面が見づらい」「カレンダー上に予定が表示されない」など、正直、使いにくい点が多かった。しかし、その後「V601SH」→「V603SH」→「904SH」→「912SH」→「921SH」と機種変更を経て、「ケータイでも十分スケジューラーとして使える」と実感できるようになった。その主な理由は以下の通りだ。
ケータイのディスプレイ解像度は120×160ピクセル→240×320ピクセル→480×640ピクセルと着実に進化し、最近では480×854ピクセルのフルワイドVGA液晶を搭載した機種も増えている。「解像度が高くなる」=「1画面に表示できる情報量が増す」ということなので、カレンダー上に当日の予定を表示できるのはもちろん、1画面に2〜6カ月分のカレンダーを見やすく表示することも可能になった。
スケジューラーを手軽に使うには、いかに素早く呼び出せるかも重要だ。最近の機種はショートカット機能が充実しており、スケジューラー専用のボタンを備えている機種や、待受画面から1〜2タッチでスケジューラーを呼び出せる機種が多い。
次回は、内蔵スケジューラーを使った具体的な活用術を紹介する。
スケジュール登録 | ショートカット呼び出し | |
---|---|---|
対応機種 | ほぼすべての現行機種 | ほぼすべての現行機種 |
設定時間 | 1件あたり約1分 | 1件あたり約2分 |
料金 | 0円 | 0円 |
お役立ち度 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
簡単操作度 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
自慢度 | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
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