ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「W64S」は、2008年春モデルとして登場した「W62S」が正統進化したモデルだ。
2008年9月現在、世界181の国とエリアで音声通話が、世界122の国と地域でEメールやEZwebが利用できる「グローバルパスポート GSM」に対応し、「海外版EZガイドマップ」や「TalkManFlash」、航空機モードなど、海外旅行時に役立つ機能を搭載している。
デザインテーマは“艶”で、ボディカラーごとに異なる質感の背面パネルを採用。さらに、メール受信時や着信時に背面に浮かび上がる「お知らせアイコン」とイルミネーションも、カラーごとに異なるデザインを採用した。なお、W62Sが搭載していたサブディスプレイは省かれた。
機能面での大きな進化は、W62Sでは非対応だったワンセグを備えたこと。回転2軸ボディを生かして閉じたまま横画面で番組を視聴できる。テレビ視聴中に着信で中断された場合に、通話終了後に中断箇所から再生する「タイムシフト再生」に対応するほか、録画予約やmicroSDメモリーカードへの録画も可能。カメラはW62Sの2Mから3.2Mに強化され、ディスプレイ部を表にして折りたためば、閉じたままメインディスプレイをファインダーにして撮影できる。
ソニー・エリクソン伝統の日本語入力システム「POBox」は「POBox Pro 3.0E」に進化し、同じ文字を長押しで連続入力する「つづけて入力」や、口語を学習する「しゃべり語学習」などに対応。全1000種類の「デコレーションエモジ」や各100種類の「デコレーションピクチャ」と「テンプレート」、8カ国語で誕生日のお祝いメールを送信できる「お誕生日テンプレート」により、デコレーションメールをさらに楽しめるようになった。
プラットフォームは、W62Sと同じく旧プラットフォームの「KCP」を採用しており、KCP+対応の「Cyber-shotケータイ W61S」や「フルチェンケータイ re」とはソフトウェアが異なる。本体のデータフォルダ容量は約70Mバイト。
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