ドコモ、2008年冬モデル22機種発表──新型番で新たな4シリーズ展開タッチ、8Mカメラ、コラボ、スリム、ハイスペック、Nokiaも(1/6 ページ)

» 2008年11月05日 14時00分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

 NTTドコモは11月5日、2008年冬モデル計22機種を発表した。

 新シリーズは、PRIME、STYLE、SMART、PROの4種類に分類して展開。富士通、NEC、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、シャープといった国内メーカーのほかに、LG電子、HTC、ノキアといった海外メーカー製の端末も多くラインアップする。また、この冬モデルから新たなシリーズと端末型番を採用し、今までの90xi、70xiから、「x-00X」(メーカー名 - 発売順の通番 年度)という型番ルールになる。2008年11月19日以降、順次発売する。

imageimage 「PRIME」シリーズ(左)、「STYLE」シリーズ(右)
imageimage 「SMART」シリーズ(左)、「PRO」シリーズ(右)
シリーズ 想定ターゲット 製品特徴
PRIMEシリーズ 携帯を意識せずに使いこなせる10代〜20代、最新機能と最新スタイルやデザインを好むユーザー オールマイティ、ハイエンド、新デバイスや機能の先取り(今回はタッチパネル、3Wayスタイル、2Wayキー、8Mカメラなど)
STYLEシリーズ 流行に敏感な20代〜30代の女性、所有するものは自分の好みで選びたいユーザー デザインや豊富なカラーバリエーション、イルミネーション、フレンドリー機能などを搭載、ブランドコラボ端末も
SMARTシリーズ 仕事もプライベートも充実させたい30代〜40代の男性 旧“iμ”シリーズのように、薄型、軽量、知的、高級感などを演出。洗練されたデザインや機能、ビジネスシーンに便利な機能など
PROシリーズ 最新デジタル機器を好む20代〜30代の男性、気になるものは自分で情報収集し、納得したものを購入するユーザー スマートフォンを中心、徹底ハイエンド、PCのように使いこなせる高い機能やビジネス向け機能などを実装
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photo 「PRIME」シリーズ 左から「F-01A」「F-03A」「N-01A」「P-01A」「SH-01A」「SH-03A」「L-01A」
(C)Estate of Keith Haring
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photo 「STYLE」シリーズ 左から「N-02A」「P-02A」「P-03A」「N-03A」「F-02A」「SH-02A」

 ハイエンドモデルは、指で直感的に操作できるタッチパネルディスプレイ搭載機種を強化した。PRIMEシリーズは富士通製の「F-01A」「F-03A」、NEC製の「N-01A」、シャープ製の「SH-03A」、LG電子製の「L-01A」にタッチパネルを採用。PROシリーズは、他キャリアでも発売するHTC製のTouchシリーズ「HT-01A(Touch Pro)」と「HT-02A(Touch Diamond)」、シャープ製の横スライドQWERTYキーボード搭載「SH-04A」がタッチパネルディスプレイを採用する。このほか、フルワイドVGAの3インチ以上のディスプレイや7.2Mbps通信対応のHSDPA、8M CCDカメラ搭載モデルなども多く用意する。

 STYLEシリーズやSMARTシリーズは、豊富なカラーラインアップやスリム、コンパクト、イルミネーション、防水といったライフスタイルに沿った製品展開とともに著名ブランドとのコラボレーションモデルも多数そろえた。フランスの高級スイーツブランド“ピエール・エルメ”コラボのNEC製「N-03A」、ジュエリーブランド“4℃”コラボの富士通製「F-02A」、ファッションブランド“UNITED ARROWS”コラボの富士通製「F-04A」、デザイン家電ブランド“amadama“コラボのNEC製「N-04A」などをラインアップする。

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photo SMARTシリーズ 左から「F-04A」「N-04A」「P-04A」「P-05A」
(c)TYCOON GRAPHICS (c)NTT DOCOMO
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photo PROシリーズ 左から「HT-01A」「HT-02A」「SH-04A」「Nokia E71」「BlackBerry Bold」 ※Nokia E71は発売中止 (2008年12月1日追加)

 さらにBluetooth搭載機種のラインアップも拡大した。全22機種中17機種(PRIMEシリーズは7機種中6機種、STYLEシリーズは6機種中2機種、SMARTシリーズは4機種中1機種、PROシリーズは5機種すべて)がBluetoothに対応する。対応する全機種で音楽やワンセグをワイヤレス再生や操作できるA2DPとAVRCP、ハンズフリー通話用のHFP、HSPにの各プロファイルに対応し、シャープ製端末やHTC製端末はキーボードを接続できるHIDプロファイルにも対応する。

 このほか、フルブラウザで動画共有サイトなどの映像を視聴できるFlash Video対応機種や海外でも高速パケット通信が行える「3Gローミングハイスピード」対応機種、アドレス帳やブックマーク、メールデータ、スケジュール、テキストメモをmicroSDに一括でバックアップする、機種変更時に便利な「ユーザーデータSD一括バックアップ」対応機種も増えた。

新サービス「iコンシェル」「iウィジェット」「地図トーク」「モバイルGoogleマップ ストリートビュー」「iアプリオンライン」開始

 新サービスは、ユーザーがほしい情報だけを厳選して提供するレコメンド型サービス「iコンシェル」、時計や電卓、株価情報など、よく利用する小機能をウィジェットとして配置できる「iウィジェット」、地図アプリ上でメッセージや写真を共有できる「地図トーク」、多人数でリアルタイムにオンライン通信できるiアプリ向けサービス「iアプリオンライン」を開始する。

 iコンシェルは、従来の一律の情報からユーザー自身が必要に応じて情報を探すiモードのようなスタイルとは異なり、ユーザー個人の環境や嗜好などを識別し、ユーザーがほしい情報を必要なときに自動的に通知する“生活アシストツール”として展開するサービス。例えば天気は自分が住む地区、交通は自分がよく使う路線、音楽や音楽、スポーツは自分の趣味範囲内の情報、クーポンは自分がよく行くお店の割り引きクーポンを配信するといったことを行う。

 待受画面にiコンシェルサービス用キャラクター(デフォルトは“ひつじのしつじくん”、別途機種別にオリジナルマチキャラを用意するほか、撮影した写真やアプリからオリジナルキャラを作成できる)が現れ、レコメンド情報を通知してくれる。ドコモのデフォルトコンテンツとして、鉄道運行情報、道路交通情報、気象警報・注意報情報、台風情報、地震情報、イベント情報、生活関連情報などを用意するほか、各コンテンツプロバイダからも対応サービスを配信する予定。月額210円(税込み)。初回申し込み時は初月無料、お試し期間として購入時から30日間は月額使用料無料で利用できる。

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photophotophoto 「iコンシェル」の表示サンプル

 iウィジェットは、時計や電卓、株価情報、スポーツ情報など、よく利用するコンテンツを小さなアプリとして画面内に複数配置できるウィジェットツール機能。端末のiウィジェットキー([W]キー)で待受画面と切り替えて利用できる。ウィジェットツールはプッシュ型コンテンツとして、ウィジェット画面を表示するだけで最新の情報に更新され、最大8つまで配置できる。月額利用料は無料、コンテンツにより別途月額情報料がかかる場合がある。

 ウィジェットツールには、時計や現在地情報、株価情報、検索ウィンドウ、楽オクアプリ(オークション)、マクドナルドアプリ(クーポン配布)、付箋(メモ)、健康管理(歩数計やカロリー計算など)、ミニゲーム、共有伝言メモ(仲間同士でスケジュール共有)などがあり、各コンテンツプロバイダ提供の対応ウィジェットツールも続々登場する予定。

photophotophoto 「iウィジェット」の表示サンプル

  iコンシェル iウィジェット
対応機種 F-01A、F-03A、N-01A、P-01A、SH-01A、SH-03A
N-02A、P-02A、P-03A
N-04A、P-04A、P-05A
SH-04A
F-01A、F-03A、N-01A、P-01A、SH-01A、SH-03A
N-02A、P-02A
N-04A
SH-04A

 地図トークは、地図アプリ上で位置情報やメッセージ、写真の共有ができる機能。友人同士(最大5人)で互いの場所を地図上に表示したり、メッセージの履歴確認、その場で撮影した写真を全員で共有するといったことが行える。月額利用料は315円。初回利用日から60日間はお試し期間として、地図トークを含む地図アプリを無料で利用できる。

 モバイルGoogleマップ ストリートビューは、Google提供の地図サービス「モバイルGoogleマップ」に組み込まれてる360度のパノラマ写真を閲覧できる機能。見たい地点を指定すると、その場所の道路沿いの風景をチェックできる。対応エリアは2008年11月現在、札幌、小樽、函館、仙台、東京、埼玉、千葉、横浜、鎌倉、京都、大阪、神戸の国内全12エリア。月額利用料は無料。

 iアプリオンラインは、10月6日発表されたネットワーク通信対戦に対応するiアプリ向けサービス。遠隔地のユーザーとも多人数で同時にiアプリの通信ゲームが楽しめ、招集機能やロビー機能なども含めた携帯ならではの手軽な使い勝手を実現するのが特徴。端末のアドレス帳と連携して、仲間を呼び出せる「iアプリコール」機能なども実装する。

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photophoto iアプリオンライン用タイトルの一部 左上から「首都高バトル オンライン」、「千切りオンライン」(元気モバイル)、左下から「対戦☆ボンバーマン+」(ハドソン)、「通信対戦もじぴったん」(バンダイナムコゲームス)
(C)元気モバイル (C)HUDSON SOFT (C)2001-2008 NBGI

 各機種の主な特徴は以下のとおり。

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