── 横向きのまま使うと便利な機能の1つに「フルブラウザ」があります。新たに採用した2WAYキーで、使い勝手はどのように変わるのでしょう。
沢村氏 P-01Aはワンセグや動画などの「視聴」に加えて「使う」も向上させる機能を多く搭載しています。携帯の機能は積み上げ式に増えてきていますが、ハイエンドモデルを求めるユーザーはこの増えてきた機能もただ備えているだけではなく、きちんと快適に使えることも重視します。
沢村氏 ワンセグやおサイフケータイ、高解像度のディスプレイなど、今まで購買理由の1つになっていた機能は、ドコモのハイエンドモデルはすでに“標準”となっています。この中でも何を見せていくのかとなると、今後「インターネット」の使い勝手がさらに重要になってくることでしょう。
P-01Aは横向きのまま文字を普通に入力できる機構と横向きUIを新たに備え、検索ワードの入力やブログの投稿なども非常に行いやすくなりました。
野中氏 横向きスタイルにすると、[iモード]キーが[フルブラウザ]キーに変化します。これを短押しするとフルブラウザメニュー、長押しするとフルブラウザのトップページ(デフォルトはGoogle)を一発表示します。
また、カーソルを合わせた場所に応じてカーソルの表示が変化するようにもしました。例えば入力窓に合わせると矢印から入力用の[|]カーソルに、動画ウインドウに合わせると動画用アイコンに変わります。
さらにFlash Video(FLV)のストリーミング再生にも対応したので、YouTubeなどの動画共有サイトもそのまま楽しめるようになりました。
── 横向きスタイルに適したコンテンツに「ゲーム」があります。今回もぜいたくなゲームが入っていますね。
野中氏 P-01Aには、「キングダム ハーツ コーデッド」(スクウェア・エニックス)と「レイトン教授と不思議な町 序章」(レベルファイブ)、iウィジェット対応の「ぷよぷよ!ウィジェット」(セガ)といった楽しめるゲームアプリを標準でプリセットしました。
沢村 P905iは「リッジレーサーズモバイル」、P906iは「機動戦士ガンダム U.C.0079」と「レイトン教授と不思議な町」を標準でプリセットしましたが、充実したアプリは“P”端末の強みです。
ちなみに、UniPhierのプロセッサ性能はP906iと比べて約1.5倍ほどに向上しています。従来も、そもそもゲームを3Dでぐりぐり動かせるほど性能が高いものでしたが、レスポンスを含めた全体の性能の底上げを図るとともに、省電力性も非常に向上しています。
自分の所持する動画データを携帯に転送して楽しむ携帯ハイエンドユーザーは多い。
P-01AはUniPhierの処理速度向上などの効果で、自作WMVファイルの解像度上限が「ワイドVGAまで」に向上した。今まではQVGAが上限だった。
野中氏 ワイドVGAのWMV動画だと、かなり高精細に表示できます。動画の内容にも依存しますが、ビットレートは映像と音声の合計で4Mbpsのものも再生できました。普段利用するなら2Mbpsくらいでもなかなかのクオリティですよ。
自作動画ファイルは、microSDに保存する場所などにドコモ端末に依存する少し面倒なルールはまだあるが、安価になった8GバイトのmicroSDHCはもちろん、より大容量の16GバイトmicroSDHCにも対応する仕様とともに、自作動画で遊びたいユーザーにはうれしいところである。
なお、同レベルのDivXファイルの再生などもプロセッサ性能的には対応しようと思えばできるほどだと思うが、これにはオトナの事情があるようだ。今となっては“携帯でそれを制限してどうするの”と思うところはある。
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