2008年秋冬版 使用スタイル別に選ぶ「Bluetoothハンズフリー&イヤフォン機器」カタログ(ハイエンド/特殊モデル編)バイヤーズガイド(5/6 ページ)

» 2008年11月25日 15時27分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 今回は主に通話専用に利用するヘッドセット製品と、音楽再生やワンセグ視聴などに利用するイヤフォン系製品を一挙に集めてレビューを行った。ヘッドセット、イヤフォン系製品ともに装着スタイルがそれぞれ異なるので、好みや利用シーンに応じて適切な製品を選ぶことも重要になるだろう。もちろん、利用シーンに応じて複数所有するのも悪くはない選択だ。

photophoto イヤーフック付きのモトローラ「H620」。メガネを使用するユーザーはイヤーフックがないモデルや取り外せるタイプが使いやすいこともある

 まずはヘッドセット製品。長時間装着したまま使うことを想定する場合はイヤーフックを備えるモデルがお勧め。耳の穴に差すインイヤー型より耳への負担が軽いモデルが多く、耳を完全にふさがないので周囲の音もある程度聞こえるメリットがある。例えばソニーエリクソンの「HBH-PV708」、モトローラの「H680」などがこのタイプになる。これはクルマなどで使用する場合(ただしクルマでの利用は、イヤフォンの装着が禁じられている自治体があるので注意したい)も同じことがいえそうだ。

 逆に、通話する時だけ装着すればいいというユーザーや、装着していることができるだけ目立たないものがいいという場合であれば、より小型で軽量のインイヤー(耳の穴に差すイヤーピース)タイプが使いやすい。しっかりと耳へ装着できるので、周囲が騒々しい場所でも通話時に相手の声が聞きやすい。反面、装着時に周囲の音が聞こえにくくなるデメリットもあるが、通話するときだけ装着するのであればそれほど気にはならないだろう。アドテックの「AD-HSM10」、プラネックスの「BT-miniHS」、ソフトバンクセレクションの「SBS-WTBT01」などがこのタイプにあたる。

 そして、さらにステップアップしてより高い通話品質を求めたいなら、“ノイズリダクション系機能”を搭載するモデルを選ぶとよいだろう。音声帯域以外をデジタル処理でカットする仕組みのDSPタイプと、本格的なノイズリダクション機能を備えるモデルがある。DSPはやや加工されたような音声になる場合があるものの、やはり相手の声がよりしっかり聞こえるようになるので、街中や駅構内など、騒々しい場所で通話する時にとくに重宝する。今回使用した中ではJabraやプラントロニクスといったヘッドセット専業メーカーや、ソニー・エリクソン、モトローラといった携帯電話メーカーに搭載製品がある。特にJabraのハイエンドモデル「BT530」は、2つのマイクで音声と騒音を分析し、騒音部分のみをカットする“Noise Blackout”と呼ぶ本格ノイズリダクション機能を備える。

 音楽再生やワンセグ視聴に用いるステレオ出力対応のイヤフォン系モデルの購入ポイントは、携帯音楽プレーヤー用の有線イヤフォン/ヘッドフォン製品を選ぶ時に通ずるものがある。音質が重要というユーザーは、音漏れしにくいインイヤー型のイヤーピースを備える製品か、好みのイヤフォンが使用できるリモコン型製品が選択肢になる。

 ワイヤレス再生のメリットを存分に享受したい場合は、ネックバンド型製品が勧められる。ケーブルが一切必要なく、快適に音楽やワンセグを楽しめるだろう。こちらはネックバンドを折りたためるので携帯性もそれほど悪くない。このほか、好みでユニットが左右で独立する左右独立イヤーフック型でもよい。装着時の自由度がネックバンド式より高いので、髪の長いユーザーなどはこのタイプの方が装着しやすいこともある。これらスタイルの製品のスピーカーはオープンエア型なので音漏れには少し気を付ける必要があるものの、よくあるインナーイヤー型などと比べるとスピーカーユニットの口径が大きいので中低音やボーカルをきれいに聴かせてくれるモデルも多い。

photophoto 左右独立イヤーフック型の「SBS-LBTHP01」と、ヘッドセットスタイルからリモコンスタイルに変えられる「SBS-WTBT02」

 今回のカタログで、新しいBluetooth対応ケータイとともにBluetooth製品も選んでいただければ幸いだ。

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