第6回 ちょいメモにも本格メモにも活用できる「ボイスレコーダー」今すぐ使えるケータイレシピ(1/2 ページ)

» 2008年12月02日 10時59分 公開
[田中聡,ITmedia]

 ケータイでメモを取ったはいいが、“メモをしたこと”自体を忘れてしまう恐れもある。そこで今回は、残したメモを確実に思い出す方法を紹介したい。あわせて、文字入力ではなく音声を使ってメモを残す方法にも触れたい。

付せん感覚で待受画面にメモを貼る

 ケータイのメモ帳やメールを使うことで効率よくメモを取れることは第5回で触れたが、いくらメモを取っても“メモの存在”自体を忘れてしまっては意味がない。そこで活用したいのがケータイの待受画面だ。

 ケータイを使っていれば、待受画面は毎日確実に見るもの。近日中に実行すべき事項など、どうしても忘れたくないメモを待受画面に貼り付けておけば、メモの存在自体を忘れることは防げる。この設定は、PCのディスプレイの周りに付せんを貼る感覚と近い。

 メモを待受画面に表示する機能は、ドコモの富士通や三菱電機製端末の「待受カスタマイズ」、ドコモのシャープ製端末の「待受メモ」、auの京セラ製端末の「ペタメモ」、ソフトバンクモバイルのシャープ製端末の「付箋」や「ちょこっとメモ」などがある(一部機種は非対応)。

 auのKCP+端末は、メモ自体は待受画面に貼り付けられないが、待受画面にアイコン表示される「ショートカットメニュー」にメモデータを貼ることは可能。貼付したメモデータにカーソルを移動すると、メモの内容が吹き出しで表示される。

photophotophotophoto ドコモのシャープ製端末で利用できる「待受メモ」(写真=左端)。auのKCP+端末は、待受ショートカットにメモデータを登録できる(写真=左中)。ソフトバンクモバイルの「FULLFACE 2 921SH」や「AQUOSケータイ 923SH」などで利用できる、待受ウィンドウの「付箋」(写真=右中)。ソフトバンクモバイルの「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」は、待受画面の自由な場所にメモを貼り付けられる(写真=右端)

専用機の予備としても使える「ボイスレコーダー」

 “文字を残す”手段としてのケータイのメモ機能に加えて、もう1つ、“音声を残す”メモ機能も紹介したい。最近は「ボイスレコーダー」機能を備えた端末が増えており、短時間なら内部メモリに、外部メモリを使えば長時間の音声を録音できる。

 もちろん、普段から会議や取材などで録音する機会が多いなら、専用のボイスレコーダーを利用したほうがよい。ケータイのボイスレコーダーより高音質なので、専用機器を持つに越したことはない。とはいえ、筆者も何度か経験があるが、いざというときにボイスレコーダーを忘れたり、電池が切れていて使えないことも起こりうる。(専用機の)使用中に電池切れするのが心配なら、専用機に加え、バックアップとしてケータイのボイスレコーダーの両方で録音するのも有効だ。

 ボイスレコーダーは、現行機種ではドコモ端末、auの京セラ(旧三洋電機)製端末、ソフトバンクモバイルのシャープ製端末などで利用できる(一部機種を除く)。ドコモ端末のボイスレコーダー(機種によっては「サウンドレコーダー」「ボイスモード」という)で録音したデータは、音声のみの動画(iモーション)として保存される。

 auのKCP+対応端末はボイスレコーダーを搭載したモデルは少ないが、「Myボイスメモ」は利用できる。Myボイスメモは本体にしか保存できず(microSDへのコピーや移動は可能)長時間の録音は厳しいが、思いついたアイデアなどを軽くメモする程度なら問題ないだろう。

photophotophotophoto ドコモの「SH-01A」のボイスレコーダーで録音したデータはiモーションとして保存される(写真=左端)。auのKCP+端末は、ボイスレコーダーに対応した機種は少ないが、「Myボイスメモ」を利用できる機種は多い(写真=左中)。ソフトバンクモバイルのシャープ製端末のボイスレコーダーは、「メール添付」と「長時間録音」の2つのモードが用意されている(写真=右中、右端)

 ボイスレコーダーで保存した録音データはケータイで再生できるのはもちろん、PCでも再生できる。3GPファイルやAMRファイルはアップルの「QuickTime Player」(外部リンク)を使って再生可能。auのMyボイスメモはQCP形式で保存され、QuickTime Playerでは再生できないが、「Pure Voice」(外部リンク)などのソフトを使えば再生できる。バックアップするためにも、録音したデータはPCにも保存しておくといいだろう。

photo 3GPファイルやAMRファイルを再生できる「QuickTime Player」(写真=左)と、QCPファイルを再生できる「Pure Voice」(写真=右)

 ボイスレコーダーのほかに、待受時に15〜30秒程度の音声を録音できる「待受中音声メモ」「音声メモ録音」といった機能を備えた機種もある。音声メモはケータイのマイクに向かってしゃべるだけで録音できるので、ちょっとしたアイデアやメモを残したいときに役立つ。文字入力する時間がなかったり面倒だったりするときに活用したい。

 「ケータイに向かって話しかけるのは少し抵抗がある……」という人は、電話をするふりをして音声を録音すれば、自然に振る舞えるはずだ。ただし音声メモは保存件数が3件程度と少ないので、頻繁に録音するのならボイスレコーダーのほうが便利だろう。

photophoto SH-01Aの「待受中音声メモ」は15秒×3件を録音できる
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